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2016年度の作品

No.1 『 先生 ありがとうございました 』
              広大附属中・広島学院中・修道中/Nくん

「ドキドキするな~。」
 僕は4年生の時、広島校から呉校に通うようになりました。呉校は広島校と雰囲気が違っていたので緊張しました。授業が始まってからの五日間、全然発表できませんでした。しかし和気あいあいとした感じが良くて、すぐに慣れました。ノートに毎回コメントをしてくださったり、わかりやすい話が生徒目線でおもしろく、通うのが楽しくなりました。そのおかげで成績はまあまあ良いところをキープできました。
 5年生になり、僕は学校の事で悩み、学校に行くのが辛くなりました。学校も塾もしんどくなった時に、呉校の先生が、「先生がいるから大丈夫」と言って相談にのってもらいました。また、朝お腹が痛くなって学校に行けなくなった時は、お母さんが海沿いにドライブに連れて行ってくれました。この時期は、順位が75位にまでなった事があり、気持ちも落ち込んでしまったけれど、何とか通うことができました。
 6年生になって、学校の環境が変わり悩みがすっかりなくなりました。担任の先生も明るく楽しい先生で、面白い本をたくさん教えてくれて、本への興味がさらに広がりました。塾の成績もぐんぐん伸びて、目標にしていた友達の背中が見えてきました。すごいなと思っていた呉校の友達の名前の近くに、自分の名前がのるようになって嬉しかったです。
 塾では、先生に何でも聞いて教えてもらいました。台湾の高い山の事やフロリダ半島にあるキーウエストの事、また、「ナショナルジオグラフィック」という面白い本を紹介してもらいました。
 何よりの楽しみが、時々お父さんがおむかえに来てくれた事です。歩いて帰りながら、塾で先生に聞けなかった事をすぐに教えてもらいました。話したいことがたくさんあったので嬉しかったです。
 模擬試験が始まっても、塾の仲間と行く事で、マナビーテストと変わらない雰囲気で過ごすことができました。
 年が明けて、あと入試まで一週間という時、思わぬアクシデントがおこりました。なんと学校の階段で足をくじいてしまい、松葉杖で歩かないといけなくなったのです。学校でも塾でもみんなが肩をかしてくれて、荷物を持ってくれました。塾では階段が下りれず困っていたら、先生が背負ってくれました。そして、
「こんな時のために体を鍛えているから大丈夫だよ。」
と言ってくれました。入試前で先生も大変なのが分かっていたので泣きそうになりました。
 そしていよいよ集大成である最終日の学院の試験の日をむかえました。入室前はとても興奮していたけれど、先生が手を握ってくれたので気持ちが落ちつきました。偶然マナビーテストの順位でよく名前をみていた友達と席が隣で話ができました。校舎は違っても塾のつながりで通じ合え、ありがたいなぁと思いました。
 次の日、学校から帰ってすぐに合格の文字を目にしました。そしてお母さんが「がんばったね、おめでとう」と言ってくれました。僕は張りつめていた気持ちが続いていたせいか、言葉が出ませんでした。
 僕は、家庭学習研究社の先生方に受験勉強の楽しさ、始まってからの生活、終盤のつらい時に、ずっと支えてもらいました。呉校は、僕にとって大事な場所です。一緒に学んだ友達と共に誇りをもって卒業します。
 本当にありがとうございました。

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