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2020年度の作品

No.2 『 きっとプラスになる中学受験 』
              広島学院中・修道中・広島城北中/Tくん

 とうとうこの時期が来た。6年生のお正月にそう思いました。早く試験日がくればいいのに、でも不安。そのような中、家庭学の先生が授業中に言われていた「努力は裏切らない」その言葉を思い出し、各試験場に臨みました。
 振り返れば、入塾後最初の4年部のマナビーテストはとても悲惨でした。算数はよしとしても、国語は「いったいどうしたらこんな点数が取れるの」と、家族全員で大笑いされました。しかしながら、家庭学に行くのが嫌になりませんでした。皆さんもそうだと思いますが、授業が楽しいのです。
 しかし、父は中学受験のイメージを「成長期の子供が夜遅くまで詰め込み勉強するなんてあまり感心しないな」と、言っていました。だから5年生の夏休みまでは他の習い事で多くの時間を費やしていました。スポーツの全国大会出場でけじめがつき、家庭学の楽しみが増してきたのは5年生夏休み後の頃でした。
 6年生からはマナビーテキストの予習・復習、テスト復習等、精力的にやるようになりました。けれども、国語の悲惨さは変わりません。せっかちな性格で長文は先に読むことばかり意識し読み込めていないのです。ケアレスミスも多かったです。いのしし年だからと家族によく言われますが、同級生皆がそうではなく、僕の性格なのです。自分の性格の長所短所を理解し、学習に取り組むようにしました。
 国語さえ伸びればと思う日々が続き、落ち込むこともありました。しかし、国語の勉強を疎かにしませんでした。それは、先生から「努力は無駄にはならない」と言われ、その言葉があったから点数が上がらなくてもあきらめずに頑張れたのです。苦しい時にかけて頂いた言葉は大きな支えになりました。
 マナビーの単元復習等において、ズレた考えをしたところは、冷静にどうしてそうなるのか詳細に教えてもらいました。そして、直感的ではなく、分析し解答することを身に付け、根拠を探すことを意識しました。
国語の成績アップには少し時間がかかりましたが、12月には足を引っ張ることはなくなりました。また、秋以降は総合点を上げるために算数を得意科目にしようとがんばりました。
 試験当日、校門前に家庭学の先生が応援に来て下さり、差し入れをくださり、応援の言葉をかけて頂きました。まるで家族の一員に会ったようでとても安心して試験場に入れました。
 しかし、僕にはハプニングもありました。修道中学の試験では、前日弟とケンカになり、腕時計を触られ、なんと試験開始直後の国語のテスト中にアラームが鳴るではないですか! もう頭が真っ白になりました。5分余り時計を直すことに夢中でした。
 中学受験って何が起こるかわからないな~。そんな思いで試験場を後にしました。こんなハラハラを経験したせいか、学院試験は落ち着いて臨めました。
 父の中学受験へのイメージは、僕が家庭学で楽しく学習でき、達成感もあったことで、ガラリと変わったみたいです。今では「中学受験は将来の学習や社会人になっても、この体験がきっと役立つ」と言っています。
 僕も「中学受験は絶対プラスになるよ」と後輩には伝えたいものです。
 家庭学習研究社の先生、事務局の皆様の真心はこれからも忘れません。ありがとうございました。

 
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