トップ >   受験生の部 > 2020年度作品(4)

2020年度の作品

No.4 『 マイペースだった私の4年間 』
           市立広島中等・広島女学院・安田女子中/Nさん

 私は両親からも塾の先生からも「マイペースだね」と言われています。塾の予習、復習をこなすのもゆっくりな私だったから、この家庭学習研究社に通えて良かったと思っています。
 私が通い始めたのは、三年生の頃でした。四年生、五年生とマナビーテストでは、平均点以上だったり、総合でも百番以内だったりと、かなりいい成績でした。でも、六年生になると、ガーンと成績が悪くなっていきました。特に算数が、どう解けばいいのか分からなくなっていきました。マナビーテストでも平均点に届かなかったり、総合が百番よりかなり下だったりと、どんどん下がっていきました。それなのに、まだ質問にいくことをまよっていたり、行きたい志望校があやふやだったりしていました。
 後期になってようやく行きたい志望校が見えてきました。このころになると、予習で分からなかったところを授業中によく聞いて、家でもう一度解きました。また、補習時間も「早く帰りなさい」という先生をおしきって最後まで残って教えてもらいました。
 最後の模擬試験では、第一志望がC判定でした。これでもまだ頑張れば受かるだろうと本気になっていませんでした。
私が本気になったのは、他の人よりきっと遅すぎる一月に入ってからでした。このころになると、とても不安でした。みんなは受かるのにわたしだけ受からないかもと思っていました。でも、とにかく予習、復習を塾がある最後の日までやりました。
最後の塾の日、いろんな教科の先生から応援してもらいました。どの教科の先生も「みんなここまでよく頑張ってきたよ。」といってくれ、うれしかったし、最後まで頑張ろうと思いました。
 ついに本番。少し緊張していたけど、先生たちが応援にきてくれ、とても安心することができました。また、話したことがなかった人とも先生をからかったりして少しはしゃいで、楽しかったです。話すことで安心して試験を受けることができたと思います。
 結果は、第一志望の中学校には落ちてしまったけど、不安だった私にくれた他の学校の合格はとてもうれしかったです。
私は、第一志望の学校の試験の日、行く直前に両親に「今まで私のために色んなことをさせてくれてありがとう。」と、言って試験に臨みました。実は先生に「両親に感謝を言って試験会場にきてください」と、いわれたのでやったのですが、とても大切な事だったんだと今は分かります。みなさんも日頃言えない感謝を受験前でも後でもいいので言ってみてください。また、先生に分からないことがあったら質問に行ってみてください。先生はきっと教えてくれると思うし、自分の力になります。私はなかなか行かなかったので、後悔しています。受験が終わった今、後悔する事ばかりですが、受験をした事には後悔していません。受験をしたことで、ここまでできたという達成感は大きいと思います。みなさんも最後まであきらめずに頑張ってください。
最後に、毎回おもしろく分かりやすい授業をしてくださった三篠校の先生方、M71組のみんな、支えてくれた両親、本当にありがとうございました。新たな中学校生活、楽しみながら頑張ります。

2020年度の作品一覧へバックナンバーデジタルゲットTOPへ
  • ブログのページへ
  • 音読教室のページへ
  • デジタルGETのページへ
Page Top