トップページ > 読書案内 >  1年生の今月の本 > 1年生におすすめの本
 > ねぼすけ はとどけい

1年生の今月の本


ねぼすけ はとどけい タイトル ねぼすけ はとどけい
著者 ルイス・スロボドキン(作) くりやがわ けいこ(訳) 
出版社 偕成社
 

 スイスの やまおくに、ちいさな むらが ありました。そこに、ちいさな とけいやが ありました。みせの なかは、はとどけいで いっぱい。かべに 123こも かかっています。はとどけいは、まいじかん なります。とけいが「ボン」となると、なかにいる はとが、ぴょこんと とびだします。でも、いちわの はとだけは ちがっていました。ほかの はとより、いつも すこし おくれるのです。とけいは、ほかの とけいと おなじときに「ボン」となるのですが、はとは、ほかの はとが ぜんぶ とけいの なかに ひっこんでしまってから、いっぷんくらい おくれて とびだします。そして、ありったけの こえを はりあげて「ポッポー」と なくのです。
 むらの こどもたちは、がっこうの かえりみち、かならず この とけいやの まえで たちどまります。たくさんの はとどけいから、いっせいに はとが とびだして、「ポッポー」と なくのが たのしみだからです。つぎは、あの はとが でてくる ばんです。こどもたちは、いまか いまかと まっています。そして、はとが でてきて、「ポッポー」と なき、また とけいの なかに ひっこむのを みて、にっこり わらって うちへ かえるのでした。
そんな あるひ、このむらに、ガラビアの くにの おうさまが やってきました。おうさまは、おくれてでてくる はとどけいを なおすことが できたら、この みせの はとどけいを ぜんぶ かうと いいます。こうして、おみせの おじいさんは、とうとう あの はとどけいを なおすことに なったのですが……。

●おじいさんは、歯車を全部取り出して丁寧に調べたり、やすりで磨いたりしました。でも何をしても時計はよくなりません。それどころか、はとは全然出てこなくなってしまいました。途方に暮れたおじいさんは、はとが遅れて出てくる小さな扉をそーっと開けてみました。すると、とんでもないことに気付いたのです。

Page Top