ジグモの ジグモンタは「あなふさぎや」を しています。ようふくに あいてしまった あなを ふさぐしごとです。ジグモンタは、まず、いとづくりから はじめます。なんども そめなおして、ようふくと おなじ いろに するのです。いとが できると ８ぽんの てあしを つかって あなふさぎ。どこに あなが あいていたのか わからないくらい じょうずに あなを ふさぎます。ジグモンタは あなふさぎの しごとが すきでした。
　あるひ、ハリネズミの しまいが やってきました。７にんしまいの すえっこが けっこんするので、ベールの あなを ふさいでほしいと いうのです。おねえさん６にんとも このベールで けっこんしきを あげましたが、そのたびに せなかの はりで ベールに あなが あいてしまいます。それを ぜんぶジグモンタが なおしてきたのでした。ジグモンタは はりきって しごとを ひきうけました。ところが、ゆうがたになって、すえっこが かけこんできました。「いやよ！ねえさんたちの おふるなんて、ぜったいに いや！この ベールを かぶるなら、けっこんしきは とりやめよ！」あわてた はなむこは いいました。「それでは、しんぴんを したてるとしよう」ふるい ベールを みせに おいて、ふたりは かえってしまいました。