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2年生の今月の本


なかよしおまもり、きいた? タイトル なかよしおまもり、きいた?
著者 松井 ラフ(作) 狩野 富貴子(絵)
出版社 PHP研究所
 

「おひめさまみたい・・・」
はじめてきょうしつに入った日、みくは、となりのせきの女の子を見て、ぽうっとなりました。ぱっちりした目に、もものようなほっぺ、ぷるんとピンクのくちびる。少しちゃいろいかみの毛を、あたまのてっぺんでおだんごにして、白いリボンをつけています。まるで、春休みに見た、えいがのおひめさまみたいでした。みくがじっと見ていると、それに気づいた女の子と目があいました。すると、その子はふんわりわらって言いました。「わたし、『はなむら かれん』。よろしくね」
つぎの日、みくは早くがっこうへ行きました。ランドセルの中には、きのう家でかいた絵が入っています。みくとかれんちゃんが手をつないで、にっこりわらっている絵です。(かれんちゃんに、いちばんに「おはよう」って言って、この絵をあげるんだ!)
けれども、しばらくしてやってきたかれんちゃんは、ひとりではありませんでした。まっくろなおかっぱあたまの女の子といっしょです。しかも、ふたりは、なかよさそうに手をつないでいました。

●みくが「一番の友達」になりたいと願うかれんちゃんの隣には、赤ちゃんのときから一番の仲良しだという「まゆちゃん」がいました。いつも仲の良い二人の姿を見て、みくはやきもちをやいたり苛立ちを覚えたり複雑な感情を抱くようになります。自分の中のわがままな気持ちと正直な心の間で葛藤するみくの姿に、自らを重ねて読むお子さんも多いのではないでしょうか。

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