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2年生の今月の本


ハカバ・トラベルえいぎょうちゅう タイトル ハカバ・トラベルえいぎょうちゅう
著者 柏葉 幸子(作) たごもり のりこ(絵)
出版社 BL出版
 

 まことは、学校がえりに たまに みかけるおにいさんが きになります。しょうてんがいの はずれにある、テラマチ・トラベルという りょこうしゃにつとめているようで、よく、おみせのまえで ひとさしゆびを ぺろりとなめて 風をみています。
 きょうもおにいさんは ひとさしゆびを空へさしあげて、「ああ。でるな。でるぞ――」といって りょこうしゃへ もどっていきました。いったい なにがでるというのでしょう。まことは ツアーポスターのはったまどから、りょこうしゃの中をのぞきこみました。いろいろなパンフレットがあり、おくにはカウンターがあります。カウンターの上には ぶつだんにあるような おせんこうがたててあります。と、おせんこうのけむりが ゆらゆらとたちあがった、そのときです。カウンターにすわっていたおにいさんのかおが、ヒッとひきつりました。じどうドアのむこうに 白いきものが ちゅうをおよいでいます。まことは『ゆうれいだ!』とさけんでいました。目は ちかづいてくる ゆうれいにくぎづけです。ゆうれいは、りょこうしゃのガラスのじどうドアに はりつきます。「あけてぇ」「はやくぅ」ささやくようなこえで、ちばしった目をして ゆうれいは ドアをこじあけようとしています。

●大きなお寺とお墓のある商店街の旅行社には、たまにゆうれいのお客さんがやってきます。別名「ハカバ・トラベル」。でも今日は、いつもゆうれいに旅行をさせてくれる社長さんがいません。たまたま居合わせたまことは、目の前のゆうれいにたのまれごとをされてしまいます。そのゆうれい、どこか連れて行ってほしい場所があるようなのです。

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