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3年生の今月の本


カメレオンのレオン タイトル カメレオンのレオン
著者 岡田 淳(作・絵)
出版社 偕成社
 

 桜若葉小学校では、近ごろヘンなことが起こっていた。
 最初に言いだしたのは一年一組のマコトで、その話を聞いたのはクラス担任のオオウラ先生だ。それは、こんな内容だった。
 ある日、授業中にトイレに行きたくなったマコトは、先生に言って、行かせてもらうことにした。いそいでトイレに向かったが、だれもいないはずの授業中のろうかを歩いていると、うしろからみょうな足音が聞こえてくる。
 ぺたんぺたんぺたんぺたんぺたん……。
 思わず立ちどまると、足音も止まった。早足になると、足音もはやくなる。(へんなヤツが、うしろにいる……。)こわくてふり向けないまま、学校中をぐるぐる歩きまわって教室にもどってきたマコトは、オオウラ先生にさっき起こったことを話したのだった。
 ところが、それはマコトだけではなかった。四年生のウエダくんも、六年生のヤマシタくんも、似たような経験をしたというのだ。

●その後も何者かのいたずらは続き、その内容も日を追うごとにエスカレートしていきます。とうとう学校の外でも不思議な出来事が起こるようになった頃、「一連のいたずらはオバケの仕業だ」という噂が広まりました。
 そんなある日、桜若葉小学校三年生のアリサのもとに、一匹のテントウムシがやってきました。「レオン」と名乗るそのテントウムシは、みんなを困らせているオバケを退治するためにアリサの力を貸してほしいと言うのです。

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