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3年生の今月の本


らくごでことわざ笑辞典 タイトル らくごでことわざ笑辞典
著者 斉藤 洋(作) 陣崎 草子(絵)
出版社 偕成社
 

 えぇ、まいどごひいきにしていただき、ありがとうございます。西東亭ひろし丸こと、斉藤洋でございます。このたびは、「ことわざにまつわる、おもしろいはなしを」ってことでして。だけど、らくごってのは、ちょっとは知識がないと、はなしのおもしろさがわからないものなんですね。そこで、一つひとつのはなしをお楽しみいただく前に、はなしの演目になっていることわざの意味と使い方を知っていただいて、そのあとに、らくごを聞いていただこうとおもうんですよ。ですから、らくごを楽しむ前に、ことわざについて説明した前のページを読んでおいてくださいね。
 えぇ、ことわざっていいますと、すぐに思いつくのが、「犬も歩けば棒にあたる」っていうやつですな。これ、もとは、犬が歩いていたら棒にぶつかった……っていうことじゃなくて、犬が人間に棒でぶたれたってことなんです。でも、いまどき犬を棒でぶつ人なんていないし、散歩していて棒につまずく犬も見たことがありません。このごろじゃあ、このことわざ、悪い意味じゃなくて、良い意味につかわれることの方が多いみたいですよ。

●全4話の小噺の中で、様々なことわざを使った落語調のお話が展開されていきます。思わずクスリとするような小ネタもあって、落語に初めて触れる子も気軽に楽しく読める内容です。作中に登場することわざは各小噺の前ページや巻末に意味が載っているので、難しいことわざは意味を確認しながら読み進めることもできます。

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