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4年生の今月の本


まほら姫とブッキラ山の大テング タイトル まほら姫とブッキラ山の大テング
著者 なかがわ ちひろ
出版社 偕成社
 

 ギンナン山のふもとの里に、まほろと茶々丸のすむ、おやしきがありました。おくの部屋から、にぎやかな声がきこえてきます。「わかった。こんどこそ、できる」まほろは、葉っぱを頭にのせて、じゅもんをつぶやくと、あら、ふしぎ。まほろのすがたがきえました。かわりに、小さな花の絵がかいてある白いつぼが、ひとつ。「おみごと!」と、砧(きぬた)が、うれしそうにいいました。
「ぼくだって、そのくらいできるやい」と、茶々丸も、葉っぱをつかんで、宙がえり。ところが、あらわれたのは、つぼというより、どびんのようで、おまけに、ふといしっぽが、にょきり。砧(きぬた)は、ためいきをつきました。「まほろはずるいよ。どんなに気をぬいたって、しっぽが出ないんだもの。もともと人間なんだからさ」と茶々丸がいうと、「なによ、茶々丸こそ、タヌキのくせに、なさけないじゃない」とまほろが言い返します。すると、砧(きぬた)が、「ふたりとも、およしなさい。いいですか。たとえ生まれは人間とタヌキであっても、姫さまと茶々丸は、きょうだいなんです。つまらぬことで、けんかをしてはいけません」とまいどおなじみのお説教で、この日のおけいこは終わりです。
 さて、まほろと茶々丸が、おけいこの時使っていた葉っぱは、ただの葉っぱではありません。天福神社にはえているカシワの木の葉っぱで、神通力があるのです。まほろと茶々丸は、毎月きまった枚数を、砧(きぬた)からもらっています。もっと葉っぱがほしいまほろと茶々丸は、ある日天福神社のカシワの木に、この葉っぱをとりにいくことにしました。

●二人がむかった天福神社はブッキラ山の頂上にあります。そこには、山の神さまのテングが住んでいました。無事に頂上にたどり着きましたが、テングさまを怒らせた茶々丸が石にされてしまいます。まほろは、無事に茶々丸を助けることができるでしょうか?

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