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5年生の今月の本


こども電車 タイトル こども電車
著者 岡田 潤(作)
出版社 金の星社
 

 サッカーの練習試合で思うようなプレーができなかった慧は、毛布を頭からかぶり、目をつぶった。切り替えたとたんに、試合の疲れからか睡魔がおそう。(そうだ、こんな日は思いっきり……。)慧は眠りに誘われながら、電車の音が近づいてくるのを感じた。(こども電車に乗るのは久しぶりだ。)午後九時少し前、慧は光に包まれた。
 こども電車は、自分の思い描く星に連れて行ってくれる。「海行き」のこども電車の色は青。新幹線のような流線型の先端は青い光に包まれる。「恐竜ランド」と慧が勝手に名付けた星では、本物の恐竜たちに触れたり背中に乗ったりすることができる。他にも、「虫の国」や「スポーツ大国」というのもある。こども電車の世界では言葉はいらない。イメージしたことがすぐ伝わり、現れる。ここはなりたい自分になれる夢の世界。
 慧は、こども電車を単なる夢だと思っていた。しかし、今、現実に目の前の転校生を慧は知っていた。彼は、5歳の頃からこども電車で一緒に遊んでいる遼だった。

●こども電車の車掌、夢の介は言います。「昔は、子どもはみんな乗っていた。子どもの間は短い。あっという間だ。でもね。その時間がその子の未来をつくるんだ。」子どもから大人へ成長していく中で、見栄をはったり、素直に謝ることができなかったり、そんな子どもたちの心を、「こども電車」という現実にはない夢の世界を交えながら、描かれています。悩んだり、けんかしたりと苦しい。だけど、それが、人の心の成長には必要なんだと感じさせてくれるお話です。

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