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5年生の今月の本


私を月に連れてって タイトル 私を月に連れてって
著者 鈴木 るりか
出版社 小学館
 

「うわっ。うそっ。賢人?賢人なの?うわっ、びっくりしたあ。一瞬、わかんなかったよっ」
ひどく驚いているようだが、悪い気はしない。
「え、もしかして、昨日の人、文代さんと会うとか?」
「おっ、さすが、察しがいいね」
「そうなんだ。だから、か。へえ、そうなんだ。でも今日の賢人、すっごくいいよ。かっこいい。まさか賢人にこんな言葉を使う日が来るなんて思いもしなかったけど。そうだよ、賢人は、背も高いし、スタイルもいいんだからさ。顔だってよく見ると整ってるし」

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 高校中退後、働くことなく、図書館や公園で昼間を過ごしていた賢人は、突然、女の人に声をかけられた。無精ひげを生やして、平日の昼間に公園にいる若い男に声をかけるなんてと驚いたが、近くの小学校の道を尋ねられたのだった。昔からの知り合いで、長くわけあって会えていない小学校の先生に会いに行くのだという。
 道案内をしながら歩いていくと、学校は閉まっていた。翌日、その女性、文代さんと駅で待ち合わせて、再び学校へ行くことになった。文代さんに好意を抱く賢人は、待ち合わせ前に、散髪に行き、何年かぶりに服を買い、「好青年」をイメージし、身だしなみを整えたところ、賢人と同じアパートの一階に住む女子中学生に偶然会い、見違えた姿に驚かれつつも、褒められたのだった。

★この本は、「遠くへ行きたい」「私を月に連れてって」「夜を越えて」の3つのお話があります。ご紹介した内容は、本のタイトルでもある「私を月に連れって」です。ひきこもりだった賢人が、きれいな人に出あい「恋」をするお話です。
 この本は、本屋で見かけて、「今年も、笑って泣かせます!上手い!実に面白い!率直に読めて嬉しい!文学界を騒然とさせた中学生作家、現在高校2年生!現役女子高生作家が鮮やかに紡ぐ人間賛歌」という帯にひかれて購入しました。帯のとおりかどうか、ぜひ読んで確かめてみてください。

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