トップページ > 読書案内 >  6年生の今月の本 > 6年生におすすめの本
 > みつきの雪

6年生の今月の本


みつきの雪 タイトル みつきの雪
著者 眞島 めいり(作) 牧野 千穂(絵)
出版社 講談社
 

 卒業式の予行練習は二時間ほどで終わった。体育館の中ではストーブが四台もたかれていたのに始めから終わりまでちっとも暖かくならなかった。
 あした、わたしは高校を卒業する。同じく、隣にいる行人も。
 
 野見山行人が<山村留学生>としてわたしの住む村にやってきたのは、今から七年と二か月前、小学五年生の冬だった。「五年生はふたりきりだし、協力してやっていきましょう。ね?」先生が言いながらわたしを見た。先生に促され、わたしは起立して「五年の桑島満希です。よろしくお願いします。」とつっけんどんにならないように、かといってフレンドリーすぎないように言った。というのも当時のわたしは、あることがきっかけで、都会から来る子との付き合いにかなりナーバスになっていたから。

★満希と行人が出あった小学生の頃から高校卒業するまでの出来事が描かれています。出会った当初、満希が行人とフレンドリーにならないように距離をおいていた理由や二人が仲良くなったきっかけ、行人が山村留学して、高校卒業するまで帰らなかったわけなど、ひとつひとつのエピソードが短編小説のように、つながって書かれています。時系列に沿わずに書かれていますが、それぞれのエピソードがつながっているため、とても読みやすいお話です。また、場面が浮き上がってくるような、きれいで丁寧な情景描写が印象的です。

Page Top