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6年生の今月の本


兄弟パズル タイトル 兄弟パズル
著者 石井 睦美(作)
出版社 ポプラ社
 

「ママ、おはよう」
「おはよう、亜美」
たっぷりと牛乳のはいったグラスを受け取り、
「おはよう、ジュン兄」
席に着きながら下の兄貴にあいさつした。下の兄貴はわたしを見ようともせずに、
「ああ」
と、答えた。
 えっ? えっ? えっ?
 上の兄貴がいつも最小限の言葉でしか話そうとしないのとは対照的に、この下の兄貴はかなりおしゃべり。
 ジュン兄、いったいどうしちゃったんだろう? 熱でもあります?
牛乳をひとくち飲んでから、ダイニングテーブルの真ん中に置かれた藤(とう)の籠(かご)に手を伸ばし胡桃(くるみ)入りのパンをひとつとって、わたしはもう一度言ってみた。
「おはよう、ジュン兄」
「ああ」
と、下の兄貴は答えた。あきらかにおかしい。

・・・・・
その夜、下の兄貴は帰ってこなかった。初めての無断外泊。

★主人公の亜美には、二人の兄がいる。母親に似た上の兄はかなりな美形で、物静かで勉強ができる。亜美は、父親似。下の兄、潤一は母親にも父親にも顔は似ていないが、亜美と気が合い冗談を言い合う仲。ある日、下の兄、潤一が無断外泊する。そして4日後、「思うところがあってしばらく家を出ます 潤一」とハガキが届くのだった。

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