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1年生向け季節の本

ねこねこチャポッチー タイトル ねこねこチャポッチー
著者 間所ひさこ(作) 秋里信子(絵)
出版社 PHP研究所
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 これは小さなすてられっこねこ、チャポッチーのお話です。

 町外れのやぶのしげみにすてられたこねこが一匹
――「ミャオミャオ。ここはどこ?ここはどこ?おうちへかえりたい。かえりたいよう!おかあちゃーん。」――
いつでもよべばきてくれる、あたたかくて大好きなおかあさんをさがして、こねこはなれない足どりでで必死に歩きつづけていました。

 しかし、しげみでであったくろねこのくろすけは、こねこにこう厳しく言い放つのでした。

 「いいか、よくきけよ、チャポチ。これからはぜったいになきべそかくな。かわいそうだが、おかあちゃんには二どとあえないんだ。だから、わすれろ。げんきをださなきゃ、いきてはいけないんだぞ。わかったな?」
と……。

突然ひとりぼっちになってしまったこねこチャポチ。大好きなおかあさんにもう会えないという寂しさをいだきながらも、くろねこくろすけに助けられながら、少しずつ元気を取り戻していきます。チャポチがこれからひとりで生きていくための一歩をふみだしていく姿から、勇気をもらえる一冊です。
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