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1年生向け季節の本

まいごのことり タイトル まいごのことり
著者 ねじめ 正一(作)
松成 真理子(絵)
出版社 佼成出版社
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 しんくんは、サッカーがだいすきです。一分でもはやくサッカーのれんしゅうにいきたいので、がっこうから、はしってかえってきました。サッカーのユニフォームにきがえたとき、まどから、きいろいことりがとびこんできました。びっくりして、おかあさんをよんでみても、おかあさんは、いないようです。ことりは、くびをうごかしたり、さえずったりして、なんだか、みているうちに、かわいくおもえてきました。けれども、しんくんは、れんしゅうにおくれそうだったので、へやのまどとドアをしめて、ことりをそのままにして、サッカーのれんしゅうにでかけました。

  サッカーにむちゅうになったしんくんは、かえってからも、すっかりことりのことをわすれていました。おやつをたべてから、やっとおもいだして、
「へやにことりがいるんだ。」
と、おかあさんにいいました。そして、ふたりで、へやにいったのですが、そこにいるはずのことりが、みつかりません。

部屋の中で、ことりをさがしていた二人がみつけたものは、かなしい現実でした。うごかなくなった小鳥をみて、しんくんのこころは、命のぬくもり、いとおしさ、はかなさをどのように感じとっていったのでしょうか。そして、どのように気持ちを変化させていくのでしょうか。また、同時に大人として、どう子どもの心を受け止めて、対応していけばいいのかも考えさせられる本です。
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