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1年生向け季節の本

おもち一つでだんまりくらべ タイトル おもち一つでだんまりくらべ
著者 大川 悦生(作)
二俣 英五郎(絵)
出版社 ポプラ社
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 むかし、あるところに じいさまと ばあさまが あって、となりから おもちを7つもらいました。じいさまと ばあさまは、よろこんで 1つずつ たべました。
「なんと うまい おもちじゃ。もう1つずつ たべたら もっと うまかろうな。」
と、じいさまと ばあさまは おもちを もう1つずつ たべました。それから、
「ほんとうに うまい。」
といって、もう1つずつ、もう1つずつと、たべていくと、とうとう おもちは あと1つになってしまいました。

 そこで、じいさまと ばあさまは、だんまりくらべをすることにしました。さきに しゃべったほうが まけ。おもちを たべることができません。

「だんまり むっつり 一、二の むっ」
で、ふたりは、ひとことも しゃべらなくなりました。ゆうがたに なっても こえも  たてません。ねどこに はいっても だんまり。ねずみがきても だんまり。そして、やってきたのは どろぼうでした。

数遊びの要素がふくまれている昔話です。「7つあるおもちを二人で一つずつ食べると、残りはいくつ?」「また、一つずつ食べると、あといくつ?」などと、お子さんに問いかけながら、読み聞かせられてみてはどうでしょうか。
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