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1年生向け季節の本

にげだしたようふく タイトル にげだしたようふく
著者 大石 真(著)
多田 ヒロシ/画
出版社 あかね書房
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 なかよしのどうぶつたちが集まって、お正月にパーティをひらくことになりました。ウマくんは、ひつじのおじょうさんといっしょにいくことになりました。うれしくなってウマくんは、かんがえました。
「そうだ、パーティにきていく、すてきなようふくを こしらえよう。」
 そして、ハリネズミのようふくやに出かけました。

 ところが、ハリネズミのようふくやさんには、お正月に、まにあうようにつくってくれという、しごとがたくさんありました。ハリネズミのふうふは、三日も四日も、ほとんどねむらずに、はたらきつづけました。そして、パーティのまえのばん、やっとウマくんのようふくができあがりました。

 パーティにあたらしいようふくをきていくのを たのしみにしていたウマくんでしたが、夜中にふと目をさますと、たいせつな ようふくが、ふわりふわりと、まどからにげ出していきました。
「まてー」
 ウマくんは、あわてて じてん車でおいかけます。

どうしても、新しい洋服を着たところを ひつじさんに見てほしくて、ウマくんは、パーティの時間になっても、にげた洋服をさがしまわりました。ところが、そんな姿を、ひつじさんに目撃されて、「ウマくん、私との約束なんか忘れてしまって、どこかへ あそびにいくんだわ。」と、誤解されてしまいます。洋服は、なぜか、夜になると空にあらわれ、そして、夜があけると、ふっとすがたを消してしまうのでした。
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