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1年生向け季節の本

やどなしねずみのマーサ タイトル やどなしねずみのマーサ
著者 アーノルド・ローベル(作)
三木 卓(訳)
出版社 文化出版局
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 ねずみのマーサは、毎日家をさがしてあてもなく歩いています。
 今日はとても寒く、ふきつける風は雪になりました。つめたい夜の中に、きらきらひかるものが見えます。映画館です。

「きっとあそこがあたしのおうちだわ。すぐ入ってたんけんしてみましょう。」
 マーサはさっとかけこみました。かいだんをあがると、男の人に出会いました。その人はダンといって、映画館のきかいをうごかすしごとをしています。ふたりはいっしょに映画をみたり、食事をしたりと、とてもいい友だちになりました。

 あるばんのこと、ガシャ ガシャンと大きな音をたてて、きかいがこわれてしまいました。このままでは、おきゃくさんはおこってかえってしまうでしょう。ダンはまっさおになっています。すると、マーサは言いました。
「いまおたすけしますわ。ぶたいをあかるくしてくださいな、ダン。そしたらあたし、やってみます。」

ダンのピンチに、マーサは舞台で何をするというのでしょうか? かわいらしいマーサの姿に注目です。作者は「ふたりはともだち」で有名なアーノルド・ローベルです。
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