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1年生向け季節の本

なんやななちゃん なきべそしゅんちゃん タイトル なんやななちゃん なきべそしゅんちゃん
著者 灰谷 健次郎(作) 坪谷 令子(絵)
出版社 文研出版
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 ななちゃんって なまえだけ きいたら、おとなしそうなおんなの子みたいやけど、ほんとは、ものすごい おてんばや。いちばん さいしょに、学校(がっこう)で なかされた あいてが、ななちゃんや。トリック・アイ ゆうて、しろめに あかい すじの ついた ものすごい こわい 目(め)だまを、おでこに つけて、「三つ目(みつめ)やぞォ」と、いいよんねん。口(くち)に、ゴムで つくった キバまで つけてんねん。おべんじょから、でてきた とこ やったから、ぼく、こしが ぬけてしもた。「わ、わ、わ、わあ」大声(おおごえ)を だしたんや。おしっこ ちびってしもた。おしっこした ばっかりやのに―。のじ先生(せんせい)が、「なな。おまえの きもちは わかるけど、しゅんすけには ちょっと らんぼうすぎるワ」といわはった。
 ななちゃんは、のじ先生(せんせい)が すきみたい。のじ先生(せんせい)も、ななちゃんが すきみたい。さくぶんのじかん、げんこうようしの なんぎょうめに だいを かくか ということを、ななちゃんに おしえてもろていたら、のじ先生(せんせい)が、「こら、なな。よそみをするな」と、どなりはったんや。「なんじゃ」と、ななちゃんは おこって、おとこみたいに ゆうた。

●ななちゃんは、おてんばですが自分の意見をはっきり言うことのできる、心優しい女の子です。クラスの子も先生もななちゃんが大好き。そんな、ななちゃんに憧れているしゅんすけくんも、少しずつ成長していきます。

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