当社イベント「絶対中学受験法」レポート ~その2~
11月 26th, 2008
前日の続きです。
<後半>
後半は、司会者が任意に取り上げた5つの質問を受け、3名の当社スタッフが順次ご説明していくスタイルで進めました。一連の質問の軸は、「自学自習はなぜ大切か」と「自学自習に基づく学習で中学入試合格を果たせるのか」というテーマでした。
これを受け、教材開発課のスタッフは、「テキストやカリキュラムを自社制作することで、小学生には困難と思われる自学自習を可能にしている」ということをお話ししました。テキストは、いつ、どこを、どれだけやればいいかを子どもにわかるよう編集していることをお伝えしました。また、カリキュラムは、学年と時期に合わせて少しずつ難度を上げていくことで、子どもたちが自学自習を基本においた学習で無理なく学力を伸ばしていけるのだということをお伝えしました。
現場を預かる責任者は、6年生に実施したアンケート結果をご紹介し、子どもたちの学習生活の実態をご説明しました。これを通して、子どもたちが勉強漬けでない普通の生活で合格を得ているということをご理解いただけたと思います。また、入試結果が得られなかったお子さん2名の「入試その後」をご紹介し、自学自習の姿勢を培うことの価値について、来場された方々に考えていただきました。
教育企画課のスタッフは、子どもの自学自習は親の接し方次第で可能になるという見解に基づき、親がどういう応援をすべきかについてご提案しました。親の応援のポイントは、「成績でほめる」のではなく、子どもをよく観察し、子どもががんばりをしっかりと見届け、「子どもの努力をほめる」ことだという話をしました。また、会話の充実した家庭の子どもは「勉強時間が長い」という調査データをもとに、親子の会話の重要性についてもお話ししました。
自学自習は、小学生には困難とされています。しかし、大人が配慮すれば十分に実現できるのです。ただし、小学生の自学自習に最適化したカリキュラムやテキストが必要です。また、塾の学習指導が「教え込み型」でなく、「学習方法」を伝授するものであるべきです。さらには、家庭でお子さんを見守る保護者の方には、お子さんが自発的に一人で学ぶよう応援していただく必要があります。
自学自習の定着をめざしながらの受験生活は、大人にとってはもどかしいものです。しかし、子どもの将来的視点に立つと、これ以上ない究極の学習法です。
この行事を通じて、私たち家庭学習研究社の推進する中学受験指導について、一人でも多くの方にご理解ご賛同をいただけたなら幸いです。
最後まで私たちの拙い話に耳を傾けてくださいまして本当にありがとうございました。また、アンケートにもたくさんのありがたい言葉をいただきました。今後の教育活動に生かしたいと思います。