CM撮影現場で思ったこと
1月 6th, 2009
前回は年頭のご挨拶とともに、12月末より始めたCMにからめて、私たちの学習指導にかける思いを書きました。筆者は、家庭学習研究社の広報の仕事にも関わっており、このCMの撮影にも立ち会いました。そのCM撮影現場で思ったことを今回は書いてみます。
今回のCMでは、初めて実際に私たちの教室に通っている子どもたちに協力してもらいました。もちろん、肖像権や個人情報に配慮するのが当然のご時世ですから、ご家庭の了解を得てのことです。12月14日の撮影当日は、予定があって来られなかったお子さん数名を除き、17名のお子さんが集まってくれました。「モデル経験のないお子さんばかりで大丈夫か」と、心配していたのですが、それは杞憂であったことにたちまち気づきました。
まず驚き感心したのは教室の雰囲気です。実際に教室に通っているお子さんだからでしょうか。「いよいよ撮影が始まるぞ」という気構えがあったからでしょうか。何とも言えない活気がみなぎっていました。そのときの教室の雰囲気は素晴らしいものでした。
指導担当者の説明も、子どもたちのうなずきも、全部日頃の授業そのものなのでしょう。全員が課題を理解し、指導担当者の話を聞いているので、「これ、わかる人」と、水が向けられると、「待ってました」とばかり全員の手が上がります。不意打ちできつぎつぎと当てるのですが、どのお子さんも笑顔でハキハキと答えます。そのときの表情がまたいいのです。撮影の様子を見て、日頃から指導担当者と子どもたちとのコミュニケーションがとれていることがしっかりと見て取れました。
ところで、ディレクターやカメラマンはプロの人たちです。プロは、集まってくれた子どもたちを見て、一瞬にしてどの子をメインに据えるかを算段します。メインにするお子さんが決まったら、そのお子さんにそのことを密かに伝え、指示した座席に着いてもらうよう手はずを整えました。
ところが、いざ撮影する段階になると手違いが生じてしまいました。指定していた席に、タッチの差で他のお子さんが座っていたのです。「さて、どうしよう」と思案していると、指定の場所に座り損ねたお子さんは、にっこり笑顔を浮かべて別の席に着きました。「ボクは、ここでいい」と言わんばかりの表情です。それを見て、このままで行くことを撮影スタッフと確認しました。この様子一つとっても、日頃からクラスの雰囲気のよいことが伺えました。そのせいでしょうか。撮影の時間が筆者にも楽しく、あっという間に終わったように感じられました。
撮影にあたっては、全員にかなり丁寧なメイクが施されたのですが、男子と女子では随分反応が違っていました。男の子は恥ずかしそうにするか、ぶっきらぼうな表情を浮かべるかのどちらかでした。しかし、女の子は違いました。うれしそうで、なおかつ誇らしげな、何とも言えないうっとりとした表情を浮かべていたのです。
撮影も、大詰めを迎えました。全員が一人ずつカメラの前に立ち、ポーズを取って終了です。CMの最後に全員が一人ずつ笑顔を浮かべて映っている場面があるのですが、そのための撮影でした。「家庭学習研究社の授業のよさを、どう一般にお伝えしたらよいか」に頭を悩ませている筆者ですが、この難題解決に一役買ってくれたお子さん方に、心から感謝する次第です。
なお、撮影終了後には「お楽しみ会」を催し、全員で楽しいひとときを送りました。このお子さん方も、1年後には入試本番を迎えます。子どもたちが、見事志望校に合格されますことを、心より念じるばかりです。