中学入試本番が目前に迫ってきました
1月 13th, 2009
中学入試が目前に迫ってきました。そこで、今回は中学入試を直前に控えたお子さんをおもちのご家庭に向けて何か書かせていただこうと思います。受験がまだまだ先のご家庭には、本番前の雰囲気について知る機会にしていただければ幸いです。
何年か前から、申し合わせで「入試解禁日」なるものが広島地区で設けられ、以来解禁日からの数日間で、大半の中学校の入試が終わるようになりました。
かつて広島では、各中学校の入試がかなり長い期間にわたって五月雨式に行われていました。1校、また1校と、受験しては結果を待つ入試日程は、小学生にはいささか酷に感じられたからでしょうか。その当時の入試は、張りつめた緊張とともに重苦しさが漂っていたように記憶しています。その点、今では「あっという間に始まり、あっとういう間に終わる」ので、受験生の子どもたちにとってはこのほうがよいのではないかと思います。
ただし、約数日間毎日入試が続くので、このタイミングに合わせて気力と体力をピークにもっていかなければなりません。入試本番直前に風邪など引くと大変です。受験生である当人はもちろんのこと、お子さんの体調管理を預かるおかあさん方には、最後まで気を緩めず、最高のコンディションにもっていけるようご配慮をお願いいたします。
私たち学習塾も、「心のケア」については配慮する責任があります。今の段階を迎えてからは「新しいことをやらないように」と、子どもたちには注意しています。入試問題に何が出るかを必要以上に気にすると、「まだやっていない」と気になることが限りなく出てくるものです。それらを一つひとつしらみつぶしのようにやっていくことなど、到底できるものではありません。そのようなことをすると、不安が不安を呼び、精神的なコンディションをくずしてしまいかねません。
当たり前の話ですが、入試では「合格点」がとれればよいのであって、「満点」が必要なわけではありません。これまでに蓄えた知識、考え方を駆使して入試問題にあたり、そして志望する中学校の合格水準をクリアできればいいのです。その合格水準は、8割、9割ではありません。6~7割でいいのです。新しいことに手をつけて不安を誘発するよりは、平常心を維持し、勇気をもって入試に臨んだほうが、遥かによい結果が期待できるのではないでしょうか。
もうひとつ。入試が近づくと、どのお子さんも「合格したい」という思いが募ります。その思いが募れば募るほど湧いてくるのが得体の知れない不安であり、「合格できなかったらどうしよう」というプレッシャーです。お子さんが、落ち着かない顔で親の方を向いたときには、「だいじょうぶだよ」「あなたならやれるよ」と、勇気づけてあげてください。親がどっしりと構えていたら、子どもの気持ちは随分と違ってくるものです。
お子さんが、不安や迷いを振り払い、全力で入試に立ち向かえるよう、最後まで見守り応援してあげてください。わたしたち学習塾の担当者も、お子さん方がこれまで培ってきた力が出し切れるよう、そして最善の結果がもたらされるようフォローし、応援してまいります。