「子育て講座」第2回を終えて
4月 28th, 2009
4月13日(月)に第1回目を実施した、「おかあさんの“ハツラツ”子育て講座」ですが、昨日は早くも2回目を終えました。
この講座は、小学生のお子さんをもつおかあさんを対象としたもので、ワークショップ形式で行っています。ワークショップのよいところは、ファシリテーターと参加者とでやりとりをしたり、参加者同士で意見交換をしたりするなど、双方向の形態を採っていることです。
ご承知のように、子育ては1日たりとも休むことができないうえ、心労の多い大変な仕事です。子どもとは言え、親とは別の人間ですから、思い通りには反応してくれません。親は、「こうあってほしい」という期待を強くもっています。子どもが期待に反する行為に及ぶと、失望とともに強いストレスを覚えるものです。
双方向の形式でこの講座を実施することを決めたのは、参加されたおかあさん方が自分の期待と現実を他者に聞いてもらうことで、溜まっていたストレスを軽減できると信じたからです。また、他者の現実や子育ての悩み、努力を聞くことで、たくさんの参考になる事例を自らに取り込めるという利点があると考えたからです。
ただし、事前に「ワークショップ」という形式を強調されると、敷居を高く感じる方がまだまだ多くおられます。後込みをされる方もおられるかもしれないと思い、敢えてその言葉は表には出しませんでした。「とにかく参加していただき、『この方式はおもしろい!』と思っていただけたなら、自然と受け入れられるだろうと考えたのです。
さて、ワークショップ形式で始めたこの講座に、おかあさん方はどんな反応を示されたでしょうか。結論を言うと、極めてスンナリと受け入れていただいたようでした。第1回目の最初のワークでは、パートナーを決めて話を始めていただくと、ものの1分も経たないうちに、狭い教室が「ワーン」と共鳴を起こしているかのような状態になりました。
誰でもそうですが、自分の気持ちに耳を傾けてくれる相手がいると、嬉しいものです。そして話していくうちに、心の奥底で考えていたことがくっきりと浮かび上がってきたりするものです。人に話を聞いてもらうことで、現状をよりよくするために何をすべきか、見えてくることもあります。このワークショップも、そういった成果が生み出せれば成功したと言えるでしょう。
また、ワークショップであれ、講演会であれ、筆者が大切にしていることは、参加された人たちに「元気のもとを提供する」ということです。このワークショップのテーマの軸は「子育て」ですから、明日からの子育てに向けて、おかあさん方が意欲を燃やしてくださることが何よりの目的でした。
参加した人が元気や活力を得られる行事にする。そのことがうまく行くかどうかは、行事の主宰者・進行係である筆者に元気があるかどうかで決まります。特に、最初の「つかみ」が弱いと、参加者の反応も引き出しにくくなります。この点に関しては、参加されたおかあさん方の笑顔に満ちた会話を引き出せたことで、まずまずうまくいったのではないかと考えています。
毎回のワークショップ終了後には、次回までの間、各ご家庭で実行していただきたい課題をお渡ししています。2回目に来られた方のほぼ全員が、課題に挑戦した結果を書いて出してくださいました。
ワークショップでともに考える。家庭に戻ったら、次の回までに家庭で課題について試してみる。成果と反省点を胸に、次回に臨む。こうした流れを一定期間体験していただくことで、おかあさん方の子育てに大きな変化が生じたなら、これに勝るものはありません。
まだ、講座はあと4回残っています。終了時には、参加してくださったおかあさん方全員の、満足の笑顔が見られるようがんばってまいります。終了時には、また報告させていただきます。