「体験授業&説明会」を実施しました
2月 16th, 2010
2月6日(土)と11日(祝)には、弊社の広島校と三篠校で「体験授業&説明会」を行いました。この催しは、弊社の下部組織「ジュニアスクール」が実施するもので、その名の通りお子さんがたには授業(算数・国語)を体験していただき、また、保護者の方々には指導の方針や授業のねらい・仕組みなどについてご説明する内容となっています(6日は広島校、11日は三篠校で実施)。
ジュニアスクールは2001年に設立された弊社の中学受験部門の下部組織で、小学校の1~3年生の学習指導を手がけています。指導の拠点は、弊社の三篠校、己斐校、広島校(広島駅新幹線口近く)、五日市校と東広島校(3年部のみ)となっています。
本日は、三篠校での催しの様子についてご紹介してみましょう。あいにくの雨に見舞われたにも関わらず、36組の親子に参加いただきました。まず驚いたのは、全体の6割強にあたる22組が新1年生のご家庭だったということです。おそらく、もうすぐ始まる小学校生活を意識されての参加だったのでしょう。また、おとうさんの付き添いもかなり目立ちました。これはうれしいことでした。
この新1年生に限らず、大抵のお子さんは初めての塾体験です。いきなりおとうさんやおかあさんが授業を参観すると、授業はぎこちなくなるし、お子さんも緊張します。そこで、一時間目の授業はお子さんたちだけで行い、おとうさんおかあさんにはジュニアスクールについてご説明をしました。
新1年生のご家庭が多かったことを意識し、おとうさんおかあさんには小学校入学からの3年間のもつ重要な意味についてお話ししました。
たとえば“読み”の能力について。黙読の速さや正確さは、3年生いっぱいまでの学習のプロセスで定まってきます。ですから、ここまでの流れをしっかりつくっておきたいものです。そのための方策の一つとして、「読み聞かせ」についてお話ししました。読み聞かせをたっぷり経験しながら、自ら読書に勤しむようになったお子さんと、そうでないお子さんとはどこが違うかを、具体例を挙げてご説明しました。また、“書く”能力が高まっていくプロセスの重要なポイントについてもお話ししました。
この日は授業をお子さんに体験していただく催しです。そこで残りの時間約20分は、ジュニアスクールの授業についてお話ししました。
- 1.発見の喜びを体感する
- 2.みんなで学ぶことの楽しさを知る
- 3.筋道立てて考える姿勢を築く
- 4.自分に対する自信を養う
- 5.旺盛な学習意欲を育てる
以上のようなテーマを掲げてお話ししました。ジュニアスクールも家庭学習研究社の一部門です。ですから、自立した学習のできる子どもになること、自ら学ぶ姿勢をもった子どもになることを視野に入れて授業を設定しています。そのことを詳しくお話ししたつもりです。
それにつけても有り難かったのは、おとうさんおかあさんの反応です。ずっとうなずきながら聞いてくださるおとうさんもおられました。ニコニコほほえみながら聞いてくださるおかあさんもおられました。具体例をご紹介したときには、みなさんドッと笑ってくださいました。
さて、いよいよ当日のメインとなる「授業参観」です。それぞれの学年の教室にわかれ、わが子の授業参加の様子を見守っていただきました。
この日は、どの学年、教室のお子さんも総じておとなしくて行儀がよかったようで、あとで指導担当者に尋ねると、「何事もなく授業は終了した」とのこと。ホッとしました。予めご説明していた内容と、実際の授業の内容が符合していたかどうか心配でしたが、おとうさんおかあさんはどう思われたでしょうか。よい印象をもってくださったらうれしいのですが。
実は、当日の催しはこれだけではありません。授業後は、オプション講座「パズル道場」の体験を子どもたちにしてもらいました。おとうさんおかあさんにはその様子を御覧いただきました。
パズル道場は、本格的な受験勉強に入る前に、図形に関する感覚的素養を磨いておこうという趣旨で、2年前から導入したものです。様々なパズルを用意しましたが、どのお子さんも興味深げに取り組んでくれました。ただ、なかにはまだ鉛筆がちゃんと握れず、線を引くこと自体が困難なお子さんがおられ、ハラハラしました。おとうさんが心配そうに見守っておられます。ですが、誰にもこういう段階があります。焦らず、着実に成長してくださればよいのです。
低学年のお子さんは、総じて完璧主義なもの。まだ終わらないのに時間が来ると涙ぐむケースも多々あります。でも、一人ひとりの表情を見ると、どの顔も生き生きとしています。楽しい時間を過ごせたなら、お子さんに浸透するものもあったに違いありません。
1時間半以上に及ぶ催しでしたが、どのお子さんも最後まで熱心に取り組んでいました。これからジュニアスクールのご縁をいただくかどうかはともかく、どのお子さんも立派に成長されますことを念じながら終了とさせていただきました。