サンタクロース追跡作戦
12月 24th, 2013
みなさんに質問です!
この質問は、ある会社が実施した宅配サービスに関する意識調査です。みなさんは、どれを選ばれたでしょうか?
なぜこの質問を取り上げたかといいますと、お気づきかと思いますが、今日がクリスマス・イブだからです。ちなみにこの調査は、実際には実在する13項目の宅配サービスの中から選んでもらうという調査だったのですが、その結果は、
日常の手助けとなる「家事代行サービス」が第一位でした。そして、「サンタクロース」は第五位でした。(㈱アイシェア調査より)
サンタクロースは、アニメのキャラクターたちとは異なり、1年中、街にありふれているわけではありません。それなのに、日本中、世界中の多くの大人・子どもたちに親しまれ、楽しみの1つとなっています。子どもたちは、プレゼントを心待ちにし、おかあさん・おとうさんは、サンタクロースに扮して、喜ばす側かもしれません。多くの人が一緒になって、時を共有し、心を通わす素敵なイベントです。
ここで1つサンタクロースにまつわる素敵なお話をご紹介いたします。
1954年のクリスマスイブ。ここは、アメリカの北米防空司令部の管制室です。アメリカ・カナダの上空を監視するための施設。もしも、レーダーに不振な光点が現れたなら、直ちに戦闘機を発進させて迎え撃つ、物騒な任務を担当しているのです。
さて、その夜の担当司令官は、ハーリー・シャープ大佐。静かな管理室の電話が、突如鳴り響きました。緊急のホットラインの電話が鳴っています。
「大統領からか!? それとも将軍から!?」
シャープ大佐は、はじかれたように受話器を掴むと、なんと電話の相手は子どもでした。
すると、その子はこう言いました。
「あの~サンタさんはどこにいるか、おしえてほしいの」
実は、地元の百貨店の新聞広告に記載された「サンタさんホットライン」の電話番号が間違っていたのです。その間違った電話番号こそ、北米防空司令部の番号だったのです。
シャープ大佐は、思いもよらない“緊急事態”に頭を悩ませました。けれど、大佐はこの“任務”の重要性を直ちに理解し、管制官たちに告げました。
「管制官全員へ。北極上空のサンタクロースを追尾せよ。」
そして、管制官たちは、一人、また一人と
「了解!」
とにっこりうなずきました。
こうして、そのイブの夜、司令官と管制官たちは次々と電話をかけてくる子どもたちに
「今、サンタはロッキー山脈のロブソン山を通過中だよ」
などと伝え続けました。
このサンタ作戦は、「ノーラッド・サンタ・トラッカー」と命名され、クリスマスの特別任務として、今も行われています。今年も、特設サイトが設けられ、WEBでサンタの居どころを確認することができます。もちろん、電話での問い合わせにも応じてくれます。特設サイトは日本語表示もできますので、ぜひお子さんと開いてみてください。
ノーラッド・サンタ・トラッカーHP:http://www.noradsanta.org/
1つの新聞広告から始まった「サンタ作戦」。子どもに夢を与えてくれる素敵な作戦です。いつかは、「サンタクロースはいないんだ」と幼いお子さんも思う日がくるかもしれません。けれど、大人になったとき、「サンタクロース、信じてたんだよな」「これもらったな」そんな心に刻まれた思い出は、心の奥にずっと残ります。楽しかった思い出、嬉しかった思い出、そんな心を揺さぶられる様々な思い出が、子どもを成長させます。
ぜひ、子どもたちだけでなく、ご家族みなさんの思い出に残る“特別な日”となりますように心より願っています。
<参考>
アイシェア 「ユニーク宅配サービスランキング~求められているのはどんな宅配サービス?」
(yasumoto)