HWコース親子勉強会、盛況でした
6月 5th, 2015
5月30日(月)には、ホームワークコース(HWコース)の「親子勉強会」を実施しました。このコースは、弊社の低学年部門に設置しており、その名の通り普段は通学がありません。
このコースの特徴は、保護者がうまくお子さんをサポートして毎日の学習をうまく継続されるとすばらしい成果が得られる半面、取り組みが滞りがちになるとプリントがどんどん溜まり、退会されるケースが少なくないことです。学習の成果は、継続性と深く関わりますから、「いかにして毎日の継続的な取り組みを支援するか」ということが課題でした。
そこで、お子さんがたには授業を通して勉強の楽しさにふれる機会を提供し、勉強に向かうモチベーションを高める試みをしてみようということになりました。また、家庭学習には親のサポートが必須となりますが、効果的なサポートの方法を直接お伝えする機会を設けてみようと思いました。
「親子勉強会」は、このような経緯で企画した催しです。ところが、告知をした直後に広島市の多くの小学校で、催し当日に運動会が予定されていることを知りました。「これじゃ、参加者は少ないぞ」と、少しがっかりしましたが、それでもどの学年も少しずつ予約者が増え、結局盛況のうちに終了することができました。
その日の行事内容ですが、お子さんがたには、算数と国語それぞれ40分の授業を受けていただきました。保護者には、前半の40分は別室で「家庭学習」をテーマに掲げた説明会を行いました。
児童期の「家庭学習」は、その人間の学びに向かう姿勢を築いてくれます。よい取り組みを継続すれば一生の財産になります。小学校低学年は、年齢よりも難しい内容の学習を子どもにさせるのではなく、取り組みを通して味わえる発見の喜びや、やり遂げた充実感を大切にしていただきたいということをお伝えしました。それが、学びに真摯に向かう姿勢や、自分で考え、自分で判断して行動する自律性を育んでくれるからです。
また、読み書き能力が安定軌道に乗るのは、正式な学習がスタートする小学校1年生からのおよそ3年間程で、子どもたちが勉強に向いた頭脳の持ち主になれるかどうかや、勉強に取り組む姿勢がどうであるかもおおよそ決まってきます。したがって、「学力形成においては、どの学年も大切であるのは間違いないけれども、敢えて言えば低学年の時期です」ということを強調しました。中~高学年になって「ぼちぼちがんばらせないと」と思っても、学びの手立てとなる読み書き能力の基礎を築くべきときにしっかりやっておかないと、いつまでも後手を踏むことになってしまうのが勉強なのです。
こうした話を枕に、弊社のホームワークコースで大切にしている学習がどのようなものかをご説明しました。次のテーマに掲げてお話ししました。
①確固たる学習習慣の形成
学習習慣の根付いた子どもは、親に言われなくても机に向かいます。それが積み重ね効果を引き出し、学業での大成につながります。児童期に築いた学習習慣は、一生の財産です。
②読み書き能力の土台を築く
学力形成を支えるのが読み書き能力。そのポテンシャルは、小学校3年生までに決まります。今のうちに読み書きの基本をしっかりと身につけましょう。
③算数の基礎・基本を徹底させる
習熟型の勉強だけでは算数力は育ちません。算数的センスを磨く学習や思考力を育む学習など、算数の資質を開花させるための土台をしっかり築くことが重要です。
④勉強への“快”の感情を育む
中学入試を悠々突破し、その後も学問の世界で大成する子どもの共通点。それは、勉強に“快”の感情を抱き、率先して学ぶ子どもです。今のうちに、勉強の楽しさを味わわせてやりましょう。
以上の4つについて、具体的な勉強のありかたやその根拠、親のフォローのポイントなどについてかなり詳しくお伝えしました。たくさんの保護者の方々が熱心に耳を傾けてくださり、とても充実した時間になりました。
保護者への説明が終わったころ、ちょうど子どもたちの前半の授業が終了しました。そこで、保護者には授業の後半を参観いただきました。
そこでつぎは「授業」と「授業参観」の様子について簡単にご報告します。これ以後のブログ原稿は、授業の企画担当者が書きます。よろしければ引き続きお読みください。
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ここからは、今回の勉強会の授業の様子の一部をご紹介します!どの学年の教室でも、子どもたちは元気いっぱい授業を受けてくれました^^*
★1年生・国語
前半の国語では「りんごがたべたいねずみくん」のお話を読んでいきました。他の動物たちが特技をいかして木に実ったりんごをとっていくのがうらやましいねずみくん。「ぼくにも翼があったらなあ……」と動物たちのまねをします。子どもたちには、そんなねずみくんの気持ちを思い浮かべながら、同じように動作をまねっこしてもらいました。鳥のように羽をばたつかせたり、カンガルーのように跳びはねたり。中には恥ずかしがるお子さんもいましたが、全員でやってみると体いっぱいに動かし元気に取り組んでくれました。ねずみくんになりきって動作化することでより気もちに寄り添うことができたのではないでしょうか。
(ちなみに、張り切りすぎて、跳びはねたときのドタッドタッという音が隣の教室まで響いていたようです^^;)
★2年生・算数
教室の黒板にはバナナ、みかん、じゃがいも、玉ねぎ、ジュース、牛乳、鉛筆…などの絵がずらーっと並べられました。バナナは1本25円、みかんは1個35円のように値段も書かれています。
「今、みんなはスーパーに買い物に来ています。スーパー〇〇(←ナビゲーターの名前)です!」
算数では、スーパーに来ている場面設定で、算数のお話(文章題)作りに挑戦していきました。普段、問題を解くことはあっても、作ることはあまりありませんから、絵を見て、ときにはナビゲーターに相談しながら「どんな場面にしようかな?」「27円のじゃがいも2個と35円の玉ねぎを…」と子どもたちは一生懸命に考えてくれました。
具体的に場面をイメージできることは、文章題を解く際に求められる大切な能力です。参加されたご家庭の保護者は、お子さんのプリントをご覧いただき、どんな問題ができあがったのかをぜひお確かめいただきたいと思います^^
★3年生・国語
国語では詩の音読をしました。「あいうえおあお…、かけきく…」と呪文のように廊下まで聞こえてきたあの声の主は3年生です^^ 初めてのメンバー同士にもかかわらず、声をそろえてはっきりゆっくり読むことができていました。すばらしいですね!そして、今回読んだ題材「これはのみのぴこ」には、ある秘密がかくされていました。
「これはのみのぴこ / これはのみのぴこの すんでいるねこのごえもん / これはのみのぴこのすんでいるねこのごえもんの しっぽふんづけた……」
お気づきでしょうか?(^^) 子どもたちは、見事その秘密を解き明かしてくれました。順にひとりずつ読み、最後の方のお子さんは息つぎが大変そうでしたが、がんばって読み通しすことができました。
余談となりますが、会が終わった後に、授業の進行を担当したナビゲーターのところへ男の子と女の子がちょこちょこっと駆け寄り、「今日は楽しかったです!ありがとうございました!(^^)(^^)」と言いに来てくれたということも後から聞きました。「ホームワークコース親子勉強会」は、今年度初めての開催でしたが、今回の楽しい学習体験が、今週からの家庭学習のがんばりにつながっていくことを願っています。次回の開催は10月末を予定しております! どうぞご期待ください(*^^*)