夏の講座が始まりました
7月 27th, 2015
夏休みの講座が始まりました。暑い盛りの時期の学習ですが、子どもたちは元気いっぱいの笑顔で教室にやってきてくれています。健康管理にも十分気をつけ、講座の最後まで充実した学びの生活を実現していただきたいと念じています。
① 6年生「中学受験夏期講習」 入試必須内容を総点検!
夏休みの前半は、全19日間の日程で「中学受験夏期講習」を実施します。この講座で入試全範囲における必須内容を総点検します。「応用力養成期」は5月から始まっていますが、4月末に基礎内容の学習を終えたばかりの段階ですから、まだまだ入試問題のレベルとは学力的に大きな隔たりがあります。そこで、既習事項の全範囲を点検しながら学習レベルの底上げを図り、入試問題に取り組めるようになるための橋渡しをしてきましたが、「中学受験夏期講習」はその最終段階となります。
この講座では、入試に出題される全範囲を一通り学べるので、基礎から応用へと順調に学力を伸ばせているかどうかを確かめることができます。重要単元ごとに、学習の進展の度合いをチェックしながら、足りないところを補っていきましょう。既習事項のチェックと底上げを図れるチャンスはこの講座が最後になります。19日間の講習を最大限に活かし、基礎の総仕上げを果たしましょう!
来るべき入試まであと半年です。「 1日たりとも気を抜かないぞ!」という気持ちで、しっかりと取り組んでほしいですね。
「中学受験夏期講習」の終了後は、盆明けから8日間の日程で「夏期集中特訓」を実施します。この講座から、いよいよ入試問題への取り組みが始まります。これまでの講義形式の授業と異なり、この講座は演習形式の授業になります。「入試問題」への取り組みに、「演習型授業」の新鮮さが加わり、子どもたちの入試への意識が一段と高まるのがこの講座の特色です。
「基礎が身についていたら、入試問題も怖くない!」そんな手応えを得て、秋からの総仕上げ学習に弾みをつけましょう!
② 4・5年生「夏期講座」 生活にリズムを!
4・5年生の夏の講座は、夏休み前半の「夏期講座(14日間)」と、盆明けから始まる「夏期集中特訓(8日間)」の二つがあります。このうち、日数的にも内容的にも中心となるのが「夏期講座」です。
「夏期講座」では、夏休みまでに学んできた単元を引き継ぎ、年間カリキュラムに沿ってさらに先へと学習を進めていきます。
これまで会員として通学してきたお子さんも、初めて弊社の教室に通うお子さんも一緒に学んでいただきます。後者に該当するお子さんのご家庭のなかには、「うちの子はついていけるだろうか」と心配されているかたもおありでしょう。だいじょうぶです。毎回の授業は、テキストの定められた単元に基づき、基礎内容がしっかりと理解できるよう丁寧に進められます。この授業に積極的に参加し、家に帰ったら、テキストのその日の学習範囲の復習にしっかり取り組んでください。それができれば、初めてのお子さんも心配無用です。
4・5年生には、まだ入試に向けた心構えもできていませんし、そもそも受験生であるという意識も希薄です。そんな子どもたちが、暑い盛りに受験勉強をするのですから、大人は「ちゃんとやれるかな?」と心配しがちです。しかしながら、子どもたちは元気いっぱいに教室にやってきてくれます。教室内は冷房が効いていますし、4・5年生の授業は主に午前中に行われます。また、普段と違って毎日塾に通うのが新鮮なのか、楽しそうな笑顔を浮かべて授業を受ける子どもがたくさん目につきます。
気をつけたいのは生活の乱れです。朝の起床時間、夜の就寝時間がまちまちになり、生活のリズムが乱れてくると、やがてそれが勉強にも波及してきます。家庭での勉強は、決めた時間の範囲でやれればOKです。毎日の決め事がリズムよく行われるよう配慮してあげてください。
③ 夏休みの勉強は「短時間集中型」で!
暑い時期の勉強は、「量」ではなく「質」を重視しましょう。理由についてはここで申しあげるまでもないと思います。「暑さ」は、人間の気力も体力も奪います。無論、エアコンの効いた部屋での勉強は快適ですが、1日というスパンで見ると、空調の利いた場所とそうでない場所を相当行き来していますから、体は疲れやすくなっています。ですから、何につけ集中は長続きしにくいものです。
そこで、いかにして集中力の伴った勉強を実現するかという話を少し。人間の血液は体重の6%ほどだと言われます。ですから、体中に血液を一杯循環させることは不可能で、激しい運動をしているときは筋肉に重点的に血液が流れ、食事をしているときには消化器系に重点的に流れます。
では、脳に血液が十分行き当たる条件とはどういうものでしょう。脳に血液が十分いきわたるには、少しおなかがすいている状況がふさわしいと言われます。これに加え、しのぎやすい時間帯、落ち着いた静かな環境設定といった条件を加えると、勉強に集中できる条件が整ってくるのではないでしょうか。
たとえば夕食前、夕食後ある程度時間が経過してから、早朝などの時間帯が勉強にふさわしいでしょう。この時間帯に、他の刺激で集中が乱れないよう周囲が配慮してあげれば、効果があがるでしょう。人間の脳は、絶えず受容した刺激に反応するような性質をもっていますから、勉強している内容に集中するには、ほかの刺激が入り込まないようにする必要があります。「ながら」勉強がいけないのは、他の刺激が混在すると集中する対象が次々に切り替わり、勉強の成果を妨げてしまうからです。
このように、人間は機械のようにスイッチ一つで能力をフル稼働させることができません。他の気になることがあれば、集中力を失ってしまいます。集中力が稼働する条件を整えた学習を、ご家庭それぞれに考えてあげてください。
④ 睡眠の取りかたを工夫すれば、学習の能率があがる!
学習成果をあげるための方法として、「早起き学習」がよく話題にされます。先ほども、夏休みの学習成果をあげるための方法として、「朝早く起きて学習する」という提案をしました。
しかしながら、多くの人は「朝が早いと、寝覚めが悪くて頭が働かない」と言います。子どもにもそういう傾向があります。ですから、「朝早めに起きて、スッキリとした状態で勉強しましょう」とお伝えしても、「スッキリどころか、ボーッとしてしまいます」と逆のことを言われてしまいかねません。
なぜこのように寝覚めの悪い人が多いのでしょうか。おそらく、夜の就寝時間が一定していない、もしくは睡眠不足が原因ではないかと思います。みなさんの寝覚めはどうでしょうか。
朝の寝覚めには、睡眠の深さも関係しています。眠りの深さは常に一定の状態ではありません。毎日8時間くらい規則正しく寝ている人は、眠りの深い状態と浅い状態をだいたい2時間おきに繰り返していると言われます。つまり、眠りの深さは波をつくっている(8時間睡眠なら4周期)わけですが、その波はだんだんと小さく(眠りが浅く)なっていきます。そうして、自然と目覚めればスッキリとした朝を迎えられます。
しかし、就寝時間が不規則だったり、睡眠時間が少なかったりすると、この眠りの波がよい周期で繰り返されないため、眠りが深いときに起きなければならなくなるなど、「スッキリ」とした朝を迎えられなくなりがちです。
ご存知かと思いますが、前の日に学んだ事柄は、睡眠によって整理整頓されて記憶に残されます。早朝に学習すると、その整理された記憶をもとに学べるわけですから、より強固な記憶になるし理解も促進されます。テストのときに忘れてしまっていたり、断片的な記憶に留まっていたりしたために問題の正解を得られない、などということが随分少なくなります。
どうでしょう。早朝学習、なかなかよいと思いませんか? 実行に移すには、決まった時間に就寝し、7~8時間の睡眠をとることです。現状の打開を考えているご家庭はぜひ試してみてください。