2016後期 4年部・5年部「保護者説明会」のご案内
10月 3rd, 2016
10月になり、一段と涼しさが増してきました。いよいよ勉学に、スポーツに、最適な季節が訪れたことを感じるこのごろです。
秋の深まりとともに、来春の入試を控えた6年生の子どもたちの周辺も慌ただしさが増してきました。昨日(10月2日)は第3回目の模擬試験が行われましたが、子どもたちの表情はいよいよ受験生のそれらしくなってきたように思います。これからの1日は、これまでの何倍もの密度で流れていくことになります。悔いの残らぬ取り組みをしていきましょう。
一方、弊社の教室に通う4年生や5年生の子どもたちは、「基礎力養成期」の学習に取り組んでいますが、こちらはまだ受験生としての自覚を深めるには至っていないのではないかと思います。しかしながら、受験に向けた基礎を学んでいる今の学習をぜひ大切にしていただきたいと存じます。基礎が確かであればあるほど、学習への構えが強固であればあるほど、本格的な受験勉強が始まってからの学習に余裕が生まれてきます。また、親もストレスなくわが子の受験生活のサポートにあたれることでしょう。
そこで弊社の4年部と5年部では、「後期 保護者説明会」を実施し、来年2月までの「後期講座」の学習が、子どもたちにとって有意義で実りあるものになるよう、密なる協力体制を築いてまいりたいと存じます。
以下、今回の保護者説明会で扱う主な内容について、4年部と5年部に分けてお伝えします。ぜひ参加いただき、お子さんの学習環境の整備と適切なサポートのためにお役立てください。
★4年部「後期 保護者説明会」の主要なテーマと内容
4年部の学習指導は算数と国語の2教科で、教室での学習も家庭学習もさほど負担は大きくないと思います。しかしながら、この2教科は中学入試で柱となるだけでなく、先々まで続く長い学びの人生において袂を分かつことのできない教科です。
算数学習に求められる考えかたや取り組みが筋のよいものであれば、様々な分野にわたる理系の学問を修めるうえで、どれだけ心強いことでしょう。また、国語という教科は単なる1教科ではなく、母国語を介したあらゆる学問の手段として欠かせません。国語力を伸ばすことは、自己表現力やコミュニケーションの能力を高めることにもつながります。今取り組んでいる国語の学習は、そういった意味においても大切にしていただきたいものなのです。
4年部での学習でこの2つの教科の土台をしっかり固めておきましょう。そうすれば、やがて訪れる入試に向けて明るい展望が開けてきます。さらには、学問の世界で大きく羽ばたいていくための確固たる土台を形成することができます。
以上のような4年部の学習の重要性に鑑み、4年部「後期 保護者説明会」では、次のような事柄を柱に据えて保護者にご説明する予定です。
1.「基礎力養成期の目標」
来るべき中学入試までの受験対策の流れにおいて、4年部の学習はどういう位置づけにあるのか、今学んでいることがどのような意味をもつのかなどとともに、今求められる学習の取り組みかたなどについてお話しします。
2.4年部後期の学習 算数
算数は、基礎を学ぶ段階での取り組みで伸びしろが決まります。また、入試問題のレベルが教科書と大きく異なるため、段階を追った系統性のある取り組みをしていくことが求められます。暗記や詰込みでは、時間や労力にとてつもない無駄が生じますし、中学進学後の学習の進展について行けなくなってしまいます。したがって、学習塾の指導力が問われる教科だと言ってもよいでしょう。
弊社では、入試問題に柔軟に対応できる本物の算数学力を養うために、また、将来に向けた理系頭脳の育成のために、算数的な考えかたの土台をしっかりと身につけること、算数学習のおもしろさを味わう体験を提供することを柱に据えて指導しています。
保護者説明会では、こうした弊社の考えをより具体的にご説明します。入試合格はもちろんのこと、将来の大成のために、今どんな取り組みをすべきかをお確かめください。
3.4年部後期の学習 国語
小学4年生は、人生で最も語彙増加率の高い時期にあたります。弊社では、このような時期であることを念頭に置き、国語の指導を効果的に行うための配慮と工夫をしています。
たとえば、子どもの語彙の増加は何によって実現するのでしょうか。もっと幼いころの子どもの語彙は、家庭での会話をベースに増えていました。この段階では語彙の増加はゆっくりとしています。この流れを急激に変えるのが活字です。すなわち、書き言葉との接触によって、会話では果たし得なかったものすごい勢いの語彙増加が可能になるのです。
このことを踏まえ、弊社の4年部では「長文の読み取りに長けた子どもの育成」に取り組んでいます。長文に強い子どもになることが、子どもの読むという行為を快適にし、読書の励行につながり、語彙のすばらしい増加を実現するからです。
では、どうすれば長文を読むことに堪能になれるのでしょうか。それには家庭の協力も重要な鍵を握っています。具体的にどんなことをすればよいのかについて、保護者説明会でご説明しますので、ぜひお確かめください。
4.5年部への進級にあたって
5年部に進級すると理科と社会が加わり、4教科による入試対策が始まります。また、算数と国語の学習もより受験勉強らしくなってきますので、学習の負担がかなり増すことになります。
この5年部の学習を快適にやりこなし、順調に学力を伸ばしていくために、いまどのようなことを大切にすべきでしょうか。まずは、学力は資質だけで決まるものではなく、むしろよい学習の習慣を身につけているかどうかで決まるのだということをお伝えします。よい学習の習慣とは、具体的にはどのようなものでしょうか。それを具体的にお伝えしたうえで、今お子さんが5年部進級に向け、順調に準備を整えつつあるかどうかをチェックするための視点をご提供します。
★5年部「後期 保護者説明会」の主要なテーマと内容
5年部後期は、弊社の「基礎力養成期」の終盤にさしかかる段階にあたります。4年部の前期から始まった「基礎力養成期」は、5年部後期を経て6年部の4月末をもって終了します。そして、5月の連休明けから「応用力養成期」へとステージを上げていきます。この段階をもって、いよいよ受験勉強らしい様相を呈していきます。
基礎力養成期の終了は、小学校6年間で定められた学習範囲の修了を意味します。したがって、カリキュラムに沿った単元を組んで指導している算数、理科、社会は、いずれも5年部後期のうちに6年生の学習範囲へと移行していきます。
先取りを進める理由については、どなたにもご承知いただいていると思います。入試で出題される問題のレベルと教科書で扱われている内容とには相当なギャップが存在し、それをきちんと埋め合わせるためには、かなりの時間的スパンを設けて学力の底上げを図る必要があるからです。
このように、弊社の受験指導は、「基礎力養成期」で教科書の全範囲を学習しながら入試で求められる学力の基礎を固めていき、6年部の5月から始まる「応用力養成期」の学習で、少しずつ入試問題との距離を詰めて行くという流れになっています。
応用力養成期の学習を視野に入れ、そのうえで5年部後期の学習を概観すると、その重要性を改めて思わずにはいられません。入試対策の勉強をしていくうえで、基礎力養成期の学習をいかにしっかりとやりこなしていたかどうかが、順調に応用力を身につけていくうえでの大前提となるのです。
そこで、5年部「後期 保護者説明会」では、「応用力養成期」の学習をスムーズにやりこなすための前提となる重要項目をとりあげ、丁寧にご説明してまいります。
1.「基礎力養成期」の目標
広島の主要中学校の入試に共通して言えるのは、「確かな基礎学力が問われる」ということです。ここで問われる基礎学力とは、単に「易しい基本的なことが頭に入っている」ということだけでなく、「基本的で重要な事項について、理屈を筋道立てて理解している」ということを意味します。このことからも、基礎を学んでいる今の時期にテスト範囲を丸覚えする勉強をするのは意味がないことがわかります。
では、基礎がしっかり身につく勉強とはどんなものを意味するのでしょうか。そこでまずは、「確かな基礎を身につけるには、どのような取り組みが求められるか」を、観点別に項目としてとりあげ、手短にチェックをしていきます。
2.これからの学習にあたって 「算数の確かな基礎学力を身につける」
「学問に王道なし」と言われるように、手っ取り早く効果の得られる勉強というものは存在しません。あくまでも基本に則り、やるべきことを反復していくしかありません。その「やるべきこと」とは何かを、ここで再確認し、基礎を固めるための算数学習のありかたをお伝えします。
無論、学習指導は担当者が責任をもって行ってまいります。しかしながら、家庭学習で望ましい取り組みができているかどうかは、入試の成否を分けるほど重要なものです。保護者にも「どういう勉強をすべきか」をご理解いただき、望ましいサポートの実践に向けて参考にしていただければ幸いです。
3.これからの学習にあたって 「国語力ベースアップ作戦」
「国語は、何をしたらよいのかわかりません」とよく言われます。これは、国語に単元割がなく、学年ごとの学習内容の線引きも明確でないことに起因する問題であろうと思います。
国語とは、母国語の習得、母国語による表現、思考、コミュニケーション能力の獲得をめざす科目です。具体的には、日本の文字や言葉、日本語で表現された様々な文章を読んで理解したり、日本語で自らの考えを発信したりする力を養うことをめざします。
では、結局何をしたらよいのでしょう。入試問題では、「様々な文章を読み味わう力」が問われています。自分の判断や考えを短い文で書き表すことが求められています。具体や抽象を意味する言葉の知識、そして漢字力が問われています。このことから言えるのは、他教科の単元学習とは異なり、「読む力」や「書く力」、「語彙力」の増強などの視点から勉強法を考えることが必要だということです。
5年生は、生涯でいちばん語彙の獲得数の多い学年です。このことは、活字による間接体験が著しい効果を引き出す年齢期にあることを意味します。そのことを踏まえ、本催しでは国語力の土台を今からどうベースアップさせるかについて、具体的な作戦をお伝えしてまいります。
4.6年部に向けて ご家庭での配慮
5年生の子どもは、大人のように先を見て戦略的に目標達成に向けて準備をしていくということができません。それは、まだ人生経験が10年程しかないのですから当然のことでしょう。
そんな子どもに苛立ち、あれこれと指図したり命令したりしたくなるのが親というものです。しかしながら、そこが辛抱のしどころです。親のコントロールの下でする勉強は、自律に向けた成長の足かせになってしまいますし、6年部からの本格的な受験勉強を乗り越える力をスポイルしてしまいます。
そこでこの項では、5年部後期の今、親はどのように子どもの受験生活に関わるべきか、についていくつかチェック項目をとりあげ、望ましい受験環境を築いていくためのアドバイスをさせていただきます。
中学受験は人生経験の未熟な小学生の子どもの受験です。大人のサポートなしには成立しない受験です。ご家庭の保護者と私ども学習塾が一致した見解に立ち、一貫した粘り強いサポートをしていかねばなりません。
入試までの期間は長いようであっという間に過ぎてしまいます。お忙しい毎日をお過ごしとは存じますが、保護者のみなさまと学習指導にあたる私どもとの連携体制を築くうえで重要な催しですので、ぜひ万障を繰り合わせてご参加いただきますようお願い申し上げます。