私学教育のよさに触れてみませんか? <イベントのご案内>
10月 1st, 2018
毎年11月には、広島の主要な私学の先生を話者としてお招きし、私学教育のよさを保護者により深く知っていただくための催しを実施しています。今年は11月14日(水)に、同様の趣旨の催しを開催する予定です。今回は、この催しがどういうものかを少し詳しくご説明してみようと思います。
今年は、修道中学・高等学校の田原俊典校長と、広島女学院中学・高等学校の渡辺信一校長をお招きし、両校の教育実践について語っていただき、私学教育の携える“よさ”をより深く実感していただこうと思っています。言うまでもなく、修道と広島女学院は、広島きっての歴史と伝統を有する私立6か年一貫校です。広島の男女私学の校長先生の話を同時に聞ける機会はめったにありません。たとえ両校を第一志望にしておられないご家庭の保護者にとっても、本催しは私学教育の核心部分に触れるまたとない機会となることでしょう。
なお、参加にあたって予約や申し込みの必要はありません。中学受験を視野に入れておられるかた、私学に興味をおもちのかたならどなたでも参加いただけます。お知り合い同士のグループで参加されても構いません。以下に実施のあらましをご紹介しておきますので、ぜひ参加をご検討ください。
学校説明会は、文字通り学校のことを学校が説明する催しです。そのような催しでは聞けるとは限らない話を、私塾の立場からお願いして語っていただこうという考えが、この催しを企画した際の根底にあります。当たり前のことですが、私学は教育の場であり、先生がたは教育者です。また修道や広島女学院は格式の高い伝統校です。おのずと学校説明会での自校のアピールは、教育の範疇でまとめられた上品なものになりますし、あまりとがった話はされないものです。そこで、「塾からの要請に基づいて、外部会場でお話しいただく」という形式をとり、保護者のニーズに沿った情報を提供しようと考えた次第です。
来春は、公立の完全6か年一貫校で全寮制という、前例のない試みにチャレンジする「叡智学園」が開校される予定です。県北部では、初の公立一貫校も開校が予定されています。公立は施設などに公的予算をふんだんに投入できるうえ、学費面で保護者の負担はずいぶん楽になります。そういったこともあるのか、この2校に対する期待も大変大きいようです。この2校に先立ち、県立広島中学校・高等学校(東広島市)・広島中等教育学校(広島市安佐北区)が開校され、人気を呼んでいます。
しかしながら、修道は江戸時代の藩校に起源をもつ日本屈指の歴史ある私学であり、広島女学院も明治7年に設立された英語塾がその前身であり、すばらしい伝統をもつ中等教育の場として今日に至っています。両校で学ぶ6年間のもたらす価値には私学ならではのものが多々あることでしょう。保護者におかれては、お子さんの進路の選択肢として幅広く情報を集め、わが子に最もふさわしい学校を選ばれるとよいでしょう。広島には国・公・私立の6か年一貫校という多様な受け皿があります。この恵まれた教育環境を大いに活かしていただきたいですね。
では、今回ご紹介する催しの内容についてこれからご説明してみたいと思います。今回お招きした修道の田原校長は私学連盟の要職にも就いておられるかたです。自校のことだけでなく、「私学のよさはどういうところにあるのか」を踏まえた話もお願いしています。
まず第1部の「基調講演」ですが、前述のような考えに立ち、「私立学校とはどのような趣旨で設立された学校か」を踏まえ、私学のよさとはどのようなところにあるのか、それが子どもたちの人生にどんな影響をもたらすのか、などについてお話しいただく予定です。同じ6年間一貫教育とはいえ、私立と国・公立とでは根本的に違う側面もあるでしょう。私学だからこそ身につくもの、恩恵に浴すことのできる教育成果があるはずです。保護者のかたには、このような視点から田原校長のお話を聞いてみてはいかがでしょうか。
第2部は、グローバル化が進展する21世紀において、どのような教育が望まれるかを、修道と広島女学院の校長先生の話を通じて一緒に考えていただこうと企画したものです。グローバル社会に対応する教育は、決して語学力の育成だけではありません。それよりもっと大切なものがあります。それは何か。女学院の渡辺校長と修道の田原校長が自校の実践する教育に基づいて熱く語ってくださいます。ぜひ聞いてみていただきたいですね。
第3部では、実際に修道と女学院に通っている生徒さんが、今の学校生活をどう思っているのか、学校のよさをどのように感じ取っているかをアンケートで調査した結果をご紹介します。対象学年は、中学に入学して2年目を迎え、学校生活になじんできた中2生と、来春の卒業を控えた高3生にしました。実際に通って、そこで学び生活をした生徒さんたちが今何を思っているのか。そのことを知ることで、私学がもたらす教育的効果がどのようなものかもおわかりいただけることでしょう。校長先生には楽しいコメントもお願いしています。
最後の第4部は、いわゆる「質問コーナー」です。保護者のかたには、「聞いてみたいが、学校説明会などの公式な場では聞きにくい」と感じておられることがらがあると思います。また、学びのレベルが高く、競争の激しい進学校では、「わが子はちゃんとやっていけるだろうか」などの不安もあることでしょう。公立一貫校も気になるなか、私学に公立と違うよさがあるとしたらどんなことか、という興味もおもちでしょう。こうした点を踏まえ、二人の校長先生にお聞きしたいことを時間が許す限りたくさん質問してみたいと考えています。「学校の雰囲気や実相がやっと見えてきた」と思っていただける、楽しいコーナーになれば幸いです。
以上が、催しの骨子と流れです。中学・高校の6年間は、思春期~青年前期という人間の確立期にあたります。それはとても難しい成長のプロセスを体験する6年間でもあります。その時期をどんな教育環境の下で過ごすかは、お子さんの将来にも関わる重要なことです。ぜひこの催しに参加いただき、わが子に適した教育環境を探すための一助にしていただきたいですね。予約も申し込みも不要の催しです。どうぞお気軽にお越しください。