私学教育のよさに触れてみませんか? ~イベントのご案内~
10月 25th, 2019
毎年11月になると、弊社では冬休みの講座と次年度講座の会員募集を開始しています。こうしたタイミングと連動し、「私学のよさを少しでも多くの保護者に知っていただこう」という趣旨に基づくイベントを開催しています。「そろそろ受験や進学について具体的なプランを立てよう」と考えておられる保護者にとって、この催しが参考になれば幸いです。今回は、このイベントの大まかな内容をご紹介しようと思います。
今年は広島学院とノートルダム清心の先生をお招きし、「学院と清心、素顔の魅力がここに!」(副題:お堅い印象だけど、実はフレンドリー)というタイトルを掲げて開催します(11月15日実施。参加方法は弊社のHPでご案内しています)。当日は、広島学院の広報部長である倉光望先生と、ノートルダム清心の校長である神垣しおり先生を話者としてお招きしています。倉光先生は、祖父、父、ご自身と3代にわたって広島学院で教師をしておられ(ご自身も学院卒業生です)、広島学院のことを知り尽くしておられる先生です。また神垣先生も清心の卒業生であり、大学卒業後に母校の教師として赴任され、長きにわたって活躍されています。昨年から校長を務めておられます。
このようなお二人の経歴は、私学出身者ならではのもので、一般の公立学校出身者ではあり得ないことです。母校の教師として奉職し、一生を母校の教育活動に捧げる。お二人の人生の歩み自体が、私学のよさを端的に物語っていると言えるでしょう。本催しで話者を務めていただくにあたり、これ以上ふさわしい方々はないと言っても過言ではありません。
では、早速この催しの内容を簡単にご紹介しましょう。以下のような4つのプログラムで構成されています。
近年は全国的に公立一貫校が増えています。広島でも、併設型、中等教育学校、全寮制と、多様な受け皿が整えられつつあります。
ホームページや学校案内書などを拝見すると、中・高一貫校の教育はいずれも6年間というスパンを最大限に生かすよう配慮されており、私学か公立学校かによる違いはさほどないように見えます。それなら、学費負担が少ない公立一貫校のほうに惹かれる保護者も少なくないでしょう。しかしながら、私学にはそもそも設立に至る背景があり、設立者の教育にかける情熱、学校固有の教育方針や目的が存在します。よって、その学校ならではの教育成果が存在します。それが私学で学んだ生徒の人生の歩みに有形無形の違いをもたらすのです。私学教育のメリットを大いに研究し、「どの学校がわが子にとって最適か」をじっくり検討していただきたいですね。
さて、4つのプログラムについて、もう少し説明をさせていただこうと思います。
まず第1部ですが、広島学院とノートルダム清心が設立された背景を知り、どのような人間を育成することを目的とする私学かを知ることは、学校選びの第一歩として欠かせないことです。最難関であり、大学進学に強いからという理由だけでなく、「私学としてのスピリットに触れ、『ぜひこの学校へわが子を通わせてみたい』という気持ちになっていただきたい」というのが、お二人の先生の偽らざる思いでしょう。まずはこの第1部で、両校の私学としてのアイデンティティを保護者に感じ取っていただきたいですね。卒業後の人生にも関わる、大切な学校選択の軸を得られるかもしれません。
第2部は、一般に流布しているステレオタイプの学校イメージが、実際のところ的を射たものなのかどうなのかを、生徒さんへのアンケートやインタビューなどを通して検証し、両校の実相に触れていただこうという趣旨で企画しました。「最難関校」+「カトリック」=真面目でスマートという、一般に流布するイメージはほんとうでしょうか。とは言え、本催しの副題を「お堅い印象だけど、実はフレンドリー」としていることから、みなさんすでにお気づきのことでしょう。どんなに優秀な生徒さんでも、ミドルティーン、ハイティーンの子どもであるという事実は変わりません。それなのに学校のイメージにそれぞれ個性が形成されていることこそ、私学の魅力なのだと言えるでしょう。資料や映像で、学院生、清心生の実際の様子ぜひお確かめください。
第3部は、第2部で広島学院と清心のイメージと実相とをつまびらかにしたところで、先生がたに自校の教育の特性について語っていただきます。6年間の学校生活を通じて、生徒にどのような変化や成長がもたらされるのか、それはどのような教育実践によるものか、などについてご理解いただけるのではないかと思います。同じように6年間通っても、学校によって子どもに浸透していくものは異なります。その違いはどこにあるのかに気づくことも、学校選択を誤らないための重要なポイントとなるものです。私学の教育特性について、具体的にふれていただけるコーナーです。「この学校は、わが子に合っているかどうか」の判断に役立つ、最も根本的な情報源が得られることでしょう。
最後の第4部は、毎年同趣旨に基づいて設けている人気コーナーです。保護者にとって、「知りたいけれども、大勢の前では質問しにくい。しかも重要なこと」――こんな項目を選りすぐり、弊社の担当者からお二人の先生に質問を投げかけ、当意即妙にお答えいただきます。テンポのよい進行を心がけ、できるだけ多くの質問を扱いたいと思っています。質問にお答えいただく形式ですと、ただ知りたいことについて情報が得られるというだけでなく、話者の先生がたのお人柄に触れることもできます。また、かしこまった話でないため、学校に対する親近感も湧いてくるというよさがあります。さて、みなさんの知りたいことは何ですか? みなさんの知りたいことが質問に組み入れられていればよいのですが。
学校の先生をお招きして、自校について語っていただく。それなら「学校説明会があるじゃないか」と思われるかたもおありでしょう。しかしながら、学習塾がお招きして私学の先生がたにお話しいただく形式は、学校説明会とは違ったよさを生み出します。正式な催しという印象が薄まり、もう少し打ち解けたくつろいだ雰囲気が醸されますので、先生がたの話もリラックスしたものになり、勢い話の内容も変わってきます。その結果、思わぬよい話が聞けることもあります。
また、催しのタイトルや、取り上げるテーマ・話題は全て弊社が企画したもので、そこには弊社の受験や進学についての方針が反映されています。第4部の質問などはそうした色彩がより濃いものになっています。どういうことかと言うと、「私学で高いレベルの教育を受けるにあたっては、受験生としての相応の心構えが必要である」と私たちは考えています。それが何かについて保護者に気づいていただきたいと願って行事の内容を煮詰めました。
志無くして勉学での成長は見込めません。具体的には、学びに対する主体性や自律性を携えた人間に成長していくことを視野に入れた受験勉強の実現が肝要です。そのことは、進学する一貫校の学習レベルが高ければ高いほど当てはまります。「この学校に行ってよかった」「僕にとって、私にとって最高の学校だった」と出身校について語っておられる卒業生の方々には、「学校の掲げる方針を受け入れ、自ら学ぼうとする気概や実行力をこの学校で培ったのだ」という自負があるのでしょう。このことから見通せることこそ重要ではないでしょうか。
本催しを通じて、以上のようなことを保護者に感じ取っていただきたけたなら幸いです。本催しが、最善の進路選択をするうえでお役に立ち、さらにはお子さんの将来に向けたビジョンの形成にあたって参考になれば幸いです。この催しは、お子さんをおもちの保護者ならどなたでも参加OKです。もちろん、現在弊社の教室に通っておられるかどうかも問いません。興味をもたれたならぜひお越しください。