2019「3年生冬期集中講座」のご紹介 ~全4日間~
11月 4th, 2019
今回は、来春小学4年生に進級予定のお子さんを対象とする、冬休み期間の短期講座についてご案内します。対象年齢のお子さんをおもちでしたら、ぜひ参加をご検討いただきたいと存じます。また、もしもお知り合いで該当するご家庭がおありでしたら、この講座についてご紹介いただけると大変ありがたいです。どうぞよろしくお願いいたします。
ご存知かと思いますが、弊社は広島県内の国・公・私立の中・高一貫校への受験(受検)を専門とする進学塾です。50年余り前の設立当初は、広島学院、修道、ノートルダム清心、広島女学院、広島大学附属への進学指導を活動の軸としていましたが、現在は他の私立一貫校や公立一貫校への進学指導にも力を入れています(実績については、当HPでご紹介しています)。
ただし、私たちは単に子どもたちの志望校合格に向けた学力育成だけに注力しているわけではありません。中学進学後のさらなる学力伸長も視野に入れた学習指導を実践しています。
目の前の受験合格だけを目的とするなら、入学試験で問われる知識や技能の習得に的を絞って指導し、ひたすら受験での得点力を子どもに身につけさせる方法もよいでしょう。しかしながら、それでは中学進学後に求められる学習姿勢の確立がおざなりになってしまいます。たとえば、大勢の教室で行われる授業にしっかりと耳を傾ける、授業後の復習をきちんとやりとげる、たくさんの宿題を優先順位に基づいてやりこなす。こうした自律的な学びの姿勢が未熟なまま中学に進学すると、後々まで苦労を強いられることになりがちです。
中学受験の助走から中学校への入学までの時期(児童期後半)は、子どもが個性を確立していくとても重要な段階にあります。こうした時期に、テスト対応のみに明け暮れることによってもたらされる弊害は、ここでくどくど述べるまでもなく、みなさんご承知のことと思います。ところが、「どうしてもわが子をこの学校に入れてやりたい」という親心から、前述のような懸念があることに目をつぶり、合格優先の受験対策に走ってしまわれるケースもあるようです。
こうした点に鑑み、私たち家庭学研究社は「子どもの学びの自立」や「確かな学習習慣の確立」などを、入試に対応する学力の育成と同等の重要な目標に掲げて指導にあたっています。無論、進学塾ですから最善の入試結果が得られるよう努力しているのは言うまでもありません。ただし、こうした方針を実行に移すにあたっては、大きな障壁となる問題が存在します。それは、子どもがまだ幼いため、学びの自立に向けたもどかしいステップを、子どもの成長に合わせて支援しなければならないということです。これは大変忍耐の要ることであり、易しいことではありません。しかし、「この勉強で受かったなら、先々も大丈夫だ」「この学びの姿勢を継続すれば、どの学校に進学しても大丈夫だ」という、大きな見通しを立てられるという点で、「これ以上の方法はない」と、私たちは確信しています。
今回ご紹介する「3年生冬期集中講座」は、中学受験部門の入り口にあたる4年部の会員募集の一環として毎年実施している短期講座です。この講座に参加していただければ、お子さんには家庭学習研究社の授業(指導)がどういうものかを知っていただけるでしょう。また、保護者には家庭学習研究社の学習指導の基本的な手法や考えかたの一端をご理解いただけるのではないかと思います。
無論、僅か4日間の講座(しかも最終日はテストのみ)です。この講座において学力が見違えるほど向上するわけではありませんし、学びの習慣や姿勢についても同様です。弊社がこの講座で意図しているのは、主に次のようなことです。
勉強のよさや面白さに触れる体験。これは学習の意欲を高めるとともに、能動的な学びの姿勢を築くうえで不可欠なものです。また、学び直すことの効果を実感する経験をすると、復習の大切さを理屈のうえでも体感的にも理解し、「やらずにはいられない」という確固たる習慣が身につきます。授業のある3日間、その都度「今日はどんな授業だった?」とお子さんに尋ねながら、「やり直しが大切だよ」と言って促し、授業で使ったプリントを一緒に見ながらサポートしてあげてください。その結果、お子さんが最終日のテストで手応えが得られたなら、以後の学習によい影響が出てくるでしょう。
無論、弊社は進学塾ですから、ほとんどのご家庭は中学受験を視野に入れておられると思います。しかしながら、これまでの勉強のプロセスはおそらく様々でしょう。授業の内容に対して、「易しい」と感じるお子さんもおられれば、「難しい」と感じるお子さんもおられるかもしれません。
易しいと感じるお子さんには、問題の答えが合っていた場合でも、「どうしてこうなったの?」などと問いかけながら、考えかたをしっかりわかっているかどうかを確認するとともに、丁寧に考えて解くよう促してください。また、「難しくてよくわからない」と感じるお子さんの場合、無理にわからせるよりも、基本的なことがらに着目し、じっくりと考えたらできるところまでやっていただければよいと思います。大切なのは、パターンを覚えて正解する力をつけることよりも、知識を真に活用できる力を身につけることです。したがって、子どもたちには本講座を通じて考えることの楽しさや醍醐味を味わい、理詰めで問題解決にあたる姿勢を少しでも身につけていただきたいと願っています。
なお、最終日に「まとめのテスト」を実施します。このテストで、「授業」と「家庭での復習」の組み合わせに基づく弊社のシステムに則った学習の成果を確かめていただきたいと存じます。「授業が楽しかった」、「家で復習したらテストでも手応えが得られた」――このような感想をもたれたなら、ぜひ弊社の4年部への入会をご検討ください。
もう一つお伝えしておきたいことがあります。それは、最終日のテストは単に講座での学習成果を確かめるだけでなく、弊社の4年部への入会の判定材料にもさせていただくということです(一定の成績をあげたお子さんには入会資格を進呈)。保護者におかれては、3日間の授業をただ受けるだけでなく、授業後の復習にも関心を寄せていただき、お子さんの復習をしっかりとサポートしてあげていただきたいと存じます。
本講座には、毎年250~300名の子どもたちが参加しています。そして、テストでの成果を確認のうえ、多数の子どもたち(ご家庭)が入会しておられます。無論、「まずは試してみよう」というお気持ちでの参加も歓迎いたします。「塾に行かせてみようか」「中学受験にちょっと興味が湧いてきた」という段階のご家庭におかれても、ぜひ参加してみてください。費用はできるだけかからないよう配慮した講座ですので、お子さんの学力状態や反応を確かめるだけの目的で参加されても得られるものはあると思います。どうぞお気軽に!