子どもがいてよかったと思うこと、子育ての悩み
6月 28th, 2022
このところ随分と蒸し暑い日が続いています。「早くも梅雨が明けるのか?」と思うくらいです。みなさま、熱中症などにかからないよう、十分にお気をつけください。先日、公的調査資料でみなさんにご紹介してみたいものが目に留まりましたので、それをご紹介してみようと思います。今、夏の講座の募集活動やいろいろな催しの準備等に追われ、ブログの原稿を書く時間がなかなか確保できません。手抜きで恐縮ですが、参考になれば幸いです。
厚生労働省のサイトに、子どもをもつ保護者対象の興味深い調査の結果が掲載されていました。7歳児(小1)の子どもをもつ保護者の意識を調査したもので、21世紀の初年にあたる平成13年に出生した子どもと、平成22年に出生した子どもの保護者の意識を比較したものです。世代間比較もさることながら、みなさんが思ってこられたことと比較していただけたらと思います。
※下記①~④のグラフ画像をクリックすると、画像が拡大表示されます。
① 子どもがいてよかったと思うことの有無の世代間比較
② 子どもがいてよかったと思うことの内容の世代間比較 (複数回答)
③ 子どもを育てていて負担に思うことや悩みの有無の世代間比較
④ 子どもを育てていて負担に思うことや悩みの内容の世代間比較 (複数回答)
どうでしょう。お子さんがすでに大きくなられたかたは、低学年児童期の頃のことを思い出し、この調査結果と比べてみてはいかがでしょうか。共感できることも多いのではないかと思います。
子どもがいてよかったと思うことの内容を見ると、「子どもの成長に喜びを感じる」というのが2回の調査でいずれも一番多く、特に平成22年出生児の保護者では89.0パーセントもの回答があることに目が留まりました。
子育てには悩みがつきものです。子どもが何歳になっても悩みは尽きませんが、年令によって悩みの種類は変わるものですね。出費がかさむという悩みがいちばん多いようですが、子どもがもっと大きくなるとさらにこの悩みは大きくなりそうですね。自分の時間がもてないという悩みをもつ人も多いですね。これも大いにうなずけます。もっと子どもに構ってやりたいものの、その時間が思うように確保できないという悩みをもつ人も多いですね。この悩みは、平成22年出生児の保護者のかたが多いのも目に留まりました。
「気持ちに余裕をもって子どもに接することができない」という悩みをもつ人も多いようです。よその家の子どもならいざ知らず、ことわが子のことになると冷静になれないのが親というものです。叱っているうちに感情が昂り、思わぬ暴言をわが子に浴びせてあとで後悔するかたも少なくありません。
子育てには苦労がつきものですが、他のものには代えられない喜びや希望が得られます。ある本に、「子育ては、人間の仕事の中でいちばん崇高で重要なものだ」とありました。その理由は考えてみるまでもありません。子育てに関わるカウンセラーのかたは、「今は何かとうまくいかないこともあるけれど、何とかなるさ」と気長に楽観的に構えることを勧めておられます。その通りだと思います。子どもに愛情をもち、毎日心を込めて接していれば、必ず親の思いが通じるものです。