低学年部門の新たな指導体制(新年度説明会のご案内)
1月 16th, 2025
ご存知かと思いますが、弊社には中学受験指導を実践する小学校高学年部門(4~6年生対象)のほかに、小学校低学年部門(1~3年生対象)の学力形成を支援する部門があります。このたび低学年の指導部門では、2025年度前期講座の会員募集の一環として、各校舎で「新年度説明会」を実施いたします(詳細は、弊社ホームページにてご確認ください)。
弊社の低学年児童対象の講座は、昨年までは下部組織として設立された「ジュニアスクール」と、外部教材を導入して運営していた「玉井式国語的算数教室」との二つがありました。しかしながら、社会情勢の変化とともに一地方都市の中学受験専門塾が二つの講座を同時運営するのは難しくなり、2025年からジュニアスクールのみの運営に絞り込むことになりました。二つの講座は、それぞれまったく違った特性をもっており、目的に応じてお選びいただけましたので、できるならこのまま存続させたかったのですが、事情に免じてご了承のほどお願い申し上げます。
弊社の下部組織としての成り立ちをもつジュニアスクールは、高学年部門にスムーズに順応することを意図し、学習の習慣づけ、能動的学習姿勢の育成、確かな基礎学力の形成等を柱に据えて指導にあたってまいりました。いっぽうの玉井式国語的算数教室は、学習に関わる重要な資質の臨界期が9歳前後までに集中していることに着目し、才能開発教育に特化していることに特色があります。残念ながら玉井式の運用は終了しましたが、2025年以後のジュニアスクールの指導においては、二つの講座を運営して培ったノウハウを生かし、より効果のある学習指導を実践してまいる所存です。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
2025年のジュニアスクールの運営体制は以下の通りです。
3年生は受験を前提とした学力の仕上げや、集団指導への対応力を養うため、週1日ではありますが授業による指導を行います。1・2年生は教室での集団指導に関しても年齢ゆえの難しさがあります。学習塾ゆえ、しつけ的な指導を目的としないため、集団による学習での成果を十分に引き出すのが困難であるという理由もあり、家庭学習のみに限定することにいたしました。
新年度説明会では、上記のような新体制に基づく弊社の低学年指導部門の内容についてできるだけわかり易くご説明いたします。3年生については、教室指導で実践する授業も併せて参観いただけます。ジュニアスクールの授業は、少人数集団指導のよさを最大限に生かしているのが特徴で、子どもたちの満足度が高いという点においても優れていると自負しています。この授業を参観いただき、週1日の通学に支障がないようでしたら、ぜひ通学コースに入会をご検討ください。4年生からは週3日の授業が指導の柱となりますが、それへの助走として3年生の通学コースをご利用くだされば、4年生からの受験勉強の態勢にスムーズに入っていただけるものと確信しています。なお、この説明会の内容は全会場共通です。最寄りの会場への参加が日程的に困難な場合は、別の会場(内容は同じです)にお越しいただいて構いません。ぜひ、お気軽にお越しください。
ジュニアスクール「新年度説明会」の主な内容
1.児童期前半までの学習の重要性・意義
「勉強は、高学年になってから」とお考えの保護者もおありでしょう。しかし、正式な学習が始まる小1からのおよそ3年間は、学習の手段である文字や数字の操作技能、読み書きの基礎、理系分野で必須とされる感覚的素養などを磨く重要な時期であり、後手を踏むと追いつくのが大変です。なかには後付けが不可能な領域もあります。これらについて、具体的に詳しくご説明します。
2.家庭学習が育むもの・保護者に求められる関わり
受験勉強で成果をあげている子どもの大半は、早くから高度な内容に手をつけている子どもではなく、学習をうまくやりこなしていくための土台がしっかりしている子どもです。たとえば、決めた時間になったら自ら机に向かう習慣、読み書きの基本、算数の計算処理能力などです。これらは家庭で対処できることですが、保護者の関わりかた一つで成果は随分変わります。この点をご説明します。
3.教材(ホームワーク)のしくみ・意図する成果
低学年部門の学習の柱となるのは、いずれの学年も「ホームワーク」と名づけられた家庭学習教材です。算数と国語のプリント(B4版・両面刷り)で、週5日取り組んでいただきます。1日分の所要時間は約30分前後に設定しています。〇つけは保護者にお願いしています。〇つけにおいて保護者が判断に迷われる可能性の高い設問には解説を添えています。
4.授業(3年・通学コース)のしくみ・意図
毎週1回の通学日には、少人数集団指導のクラス編成により、個々の状態を掌握するとともに、集団で学ぶことの利点を生かす授業の実践を心がけています。受動的に聞かせたり、問題を解かせたりすることに終始せず、一緒に考えたり、発表したり、グループで共同作業をしたりする場面を多数設けています。多くの受講生が「楽しい!」と語る授業経験が、4年部以降の指導成果にもつながっています。
このほかにも、時間が許す限り低学年児童期までの学習に関わる重要な事柄について保護者にお伝えする予定です。ホームワークコースへの入会をご検討くださっている保護者は、「説明会」のみに参加いただきますが、3年生の「通学コース」への入会を検討いただいている保護者には、「説明会」終了後に引き続き「授業参観」をしていただく予定です。
「低学年児童期の学習について知りたい」という趣旨で参加いただくのも構いません。ぜひお気軽にお越しください。参加方法等については、ホームページの案内をご覧いただき、所定の手続きをしていただくようお願いいたします。