2025中学入試 弊社会員の合格・進路選択状況

2025 年 2 月 28 日

 2025年度の中学入試における弊社会員受験生の合格・進路選択状況がほぼ確認できましたので、おそまきながらご報告します。弊社は基本的にご家庭の受験校選択や進路選択に関与しませんので、以下の資料は受験生の動向調査という意味合いにおいて、これから受験されるご家庭にとっても大いに参考にしていただけるでしょう。

 なお、県内の主要中学校の入試日は、基本的に重なることはありません。したがって、受験生は受けたい中学校のほぼすべてを受けることができます。弊社会員の場合、だいたい3~4校受験が主流です。ただし、なかには「〇〇中学以外は受かっても行かない」というお考えから、1校のみ受験されるケースもありますが、極めてまれです。2校・5校受験は結構あり、なかには7~8校受験の例もあります。受験校の選択は、最終的にはお子さんの学力の仕上がり状態や、通学の利便性、学校の教育環境やカラー等との兼ね合いで決めておられるのだと思います。また、お子さんの体力を踏まえ、受験日の間隔を考慮して受験校を決めることも大切でしょう。

 女子の私学や共学の私学では、専願制を採用しているところが何校かあります。専願で受験した場合、入試での点数に若干上乗せがある代わりに、受かった場合はその学校に入学手続きをするのが約束となっています。実際、弊社会員家庭のほとんどは、専願で受かったら他校に合格してもこの約束を遵守しておられます。では、さっそく弊社会員の合格状況、進路選択状況をご紹介してみましょう(受験者数、合格者数の少ない中学校については、報告を割愛しています。ご了承ください)。

 かねてより弊社会員の主要な受験対象校は、広島学院、修道、ノートルダム清心、広島女学院の私立4校と、国立の広島大学附属中学校でした。それは今も変わりません。資料でもおわかりのように、これらの中学校合格者の歩留まりは他の私立中学校よりも高くなっています。ただし、広島城北、安田女子、広島なぎさなどにも多数の会員が受験し、一定数が進路に選んでいます。なお、後発組の私学で近年受験者を増やしている学校があります。たとえば広島国際学院中学校には、今年弊社の会員男女合わせて40名が合格しています。この数は以前と比較にならないほど多く、しかも13名が進路に選んでいます。この私学は中学校部門を設立して歴史は浅いですが、学校の努力により年々存在の認知度が高まっています。広島市東~南部、呉市、東広島市を結んだ位置にあるとともに、周辺に競合校がないという地理的条件も同校にとって有利に働いている面もあるでしょう。AICJ中学校も、近年になって弊社からの志願者が増えています。今年は男女合わせて36名が合格し、10名が進学する予定です。英語教育に熱心なことや、インターナショナル・バカロレア(I・B)の認定資格を得られることなどが一般にも浸透し、語学に興味のある受験生(特に女子)にとってそれが魅力に映るのでしょう。

 また、公立一貫校も今やすっかり人気が定着しています。右肩上がりだった志願者数がやや減少気味ですが、これは入学者選抜にあたって行われる適性検査の内容がよく知られるようになり、きちんとした基礎学力や思考力、分析力が伴っていないと受からないということが、浸透しつつあることも理由の一つかもしれません。それでも県立広島の倍率は4倍近くありますから相当な難関です。ただし、東広島市に立地するという条件ゆえ、受験生は地元の東広島市以外では、JR沿線に住まいのある受験生が大半となっています。弊社では、同校や広島中等教育学校への進学希望者の要請に対応すべく、公立一貫校の適性検査対策に力を入れています。今年は、県立広島を受検した会員受験生は53名でしたが、そのうち35名が合格しています。また、広島中等教育学校には20名が受検し、19名が合格しています。

難関校に複数合格した場合の進路選択

 まずは男子受験生の動向から。今年の広島学院への合格者は64名でした。そのうち他校を進路に選んだ会員受験生は14名でした。その内訳は、広大附属4名、修道7名、県立広島2名、広島なぎさ1名(特待生)でした。広大附属に合格した男子19名のうち、他校を進路に選んだのは11名で、全員が広島学院でした。県立広島の男子合格者は17名でしたが、そのうち他校への進学を選択したのは8名で、その内訳は広大附属2名、広島学院4名、修道2名でした。

 例年、女子受験生にとっての一番の憧れは広大附属です。広大附属の合格者の歩留まりは相変わらず高く、女子会員合格者12名のうち他校を進路に選んだのは2名でしたが、進学先はいずれもノートルダム清心でした。清心に合格したものの他校を進路に選んだのは19名で、その内訳は広大附属10名、広大附属東雲1名、市立中等教育1名、県立広島3名、広島叡智学園1名、広島女学院2名でした。県立広島に合格したものの、他校を進路に選択したのは5名で、その内訳は広大附属3名、ノートルダム清心1名、広島女学院1名でした。

 以上、今年の弊社会員受験生の合格状況と進路選択状況をご紹介してみました。今年も例年の傾向に続いて男女ともに中学受験生の数は若干減少しています。かつて子どもの数が多く、中学受験がブームだったころと比べると随分合格を巡る競争は緩和しています。少子化と地方経済の停滞は、当然弊社のような進学塾に通う受験生の数の減少とリンクしています。実際、弊社の会員児童の数も以前と比べるとずいぶん減っています。しかしながら、その分受験生一人ひとりへの目配りやサポートは手厚くなっています。通ってくださる受験生の子どもたちが「通ってよかった」と言ってくださるよう、誠心誠意指導にあたってまいります。また前述のように、公立一貫校への進学希望者に対する進路保障はどこにも負けない水準にあると自負しています。これから塾通いを検討されるご家庭におかれては、ぜひ弊社への入会を検討していただきたく思います。

 なお、志望校に進学する夢が叶えば、あとの人生が保障されるわけではありません。弊社では、ご家庭からお預かりした子どもたちがどの中学校に通うことになっても、そこでの学習環境に適応し、自分で学力を伸ばしていけるよう、自律性の高い学習姿勢の醸成に努めています。これからも、子どもたちが未来に希望をもって学び続けることを願って指導にあたってまいります。変わらぬご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

 今回の記事が、来年以後に受験を控えておられるご家庭にとって、多少なりとも参考になれば幸いです。

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