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> こねこのフーシカ
タイトル | こねこのフーシカ | |
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著者 | 松居 スーザン | |
出版社 | 童心社 | |
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つめたい雨のふる秋の夕暮れ、ダニエルじいさんは、畑の間の小道を足早に歩いていました。すると、だれも使っていない納屋の中から、小さな声が聞こえてきたのです。こねこの鳴き声です。 「こんなつめたい雨の日に、こねこが一人ぼっちで鳴いている。心細いだろう。おなかもすいているだろう。探し出して、連れて帰ってやろう」 こうして、こねこはダニエルじいさんと一緒に暮らすことになりました。ダニエルじいさんの家には、たくさんの動物がいました。みんなこねこを温かく迎えてくれましたが、こねこは ある日、ダニエルじいさんは、大きなかごを背負って、食べ物を買いに村まででかけていきました。ダニエルじいさんがでかけてからしばらくして、雪が降り始めました。雪はどんどん降り積もっていきます。フーシカは心配になって、物置の入り口で、ダニエルじいさんの帰りを待ちました。 日が暮れる頃、やっとダニエルじいさんは帰ってきました。家に入ると、ベッドに倒れこみました。とても具合が悪そうです。 |