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2年生の今月の本


ぼくはおばけ タイトル ぼくはおばけ
著者 嵩山 大史(作) 長野 ヒデ子(絵)
出版社 ひくまの出版
 

 ぼくはおばけ。さくら町二丁目の「もみじアパート」の二階に、お父さんとお母さんとお兄ちゃんと四人で住んでいる。もみじアパートは「おばけアパート」とよばれるくらいぼろアパートだけど、住んでいる人たちはみんな、このむかしながらの建物を気に入っているんだ。

  さて、ある日のこと、このもみじアパートに新しい住人が引っ越してきた。ぼくらが住んでる二〇四号室のとなり、二〇三号室だ。やってきたのは、松井ひでこさんという小さなおばあさん。明るくてやさしいので、他の住人たちともすぐになかよくなったようだ。ぼくらはときどき、松井おばあさんの手助けをした。足の悪いおばあさんが階段を上がるとき、そっと後ろからささえてあげたり、重たい荷物を持ってあげたり……。そんなとき、おばあさんは
「なんだかふしぎな気持ちね」
なんて言う。こんなふうに、いつも明るい松井おばあさんだけど、ぼくらは少し気になることがある。おばあさんは、ときどき悲しそうな顔をしているときがあるのだ。

●松井おばあさんの悲しい顔の理由はなんなのでしょうか。おばけの家族はおばあさんの悲しみの原因を突き止めようと立ち上がります。実は、この作品を書いた作者は、当時小学五年生の男の子でした。同年代の子が作ったお話……と思って読んでみると、またちがった親しみが沸いてくるかもしれません。

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