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2年生の今月の本


わたしがふたり タイトル わたしがふたり
著者 斉藤 栄美
出版社 教育画劇
 

 朝の登校とちゅうの道。なっちゃんが、ゆうべみたというテレビ番組のないようを、めいに話していた。

 でも、そんな話より、めいは、すてきな小道について、早くなっちゃんにつたえたかった。きのう、ピアノの帰りに、ドクダミがいっせいに白い花をつけたすてきな道をみつけたんだ。

 なっちゃんは、あいかわらず、いっしょうけんめい、テレビの話をめいに聞かせてくれている。ときどき、自分で言って、わらっているけど、めいにはちっともおもしろくない。
(わたしがふたりいたら、いいのに……)
とめいが思うのは、いつも、こんな時だ。
(すきなものも、話したいことも同じ。わたしと、そっくりな友だちがいれば、きっと楽しいだろうなぁ)
 その日の朝、教室に入ってきた先生の後ろには、女の子が一人立っていた。
「転校生だ!」
と、だれかがさけんだ。このとき、めいは、口から心ぞうが、とびだしちゃうんじゃないかと思った。なぜなら、その子の顔ときたら
――めいに、そっくりだったんだ!

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