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1年生の今月の本


ぷーらりさんと1ねんせい タイトル ぷーらりさんと1ねんせい
著者 角野 栄子
出版社 ポプラ社
 

 もりのおばけのぷーらりさんは女の子。いつもながーいふんわりしたスカートをはいて、高い木の枝にぶら下がっています。

「ぷーらりさーん、おねがーい」
 かやねずみのおかあさんが、たのみにきました。
「うちのねずみっこちゃんたち、もうすぐ1年生になるのよ。今日は、入学式の練習をしようと思うんだけど、ちょっとお手伝いおねがい」
「はーい」

  ぷーらりさんは、ねずみっこちゃんたちをひとりひとりつかまえると、ぼうしをかぶらせ、ランドセルをしょわせ、バッジをつけました。
 ねずみっこちゃんたちは、いばって口々に言いました。
「ぼくねえ、学校に行ったら、号令かけるんだ」
「わたしは前に進めっていうの。いち に、いち にってね」
「ぼくは、おべんきょうでいっとうしょうになるよ」
 みんな学校に行くのが、とても楽しみなようです。

 学校が始まりました。おにいさんやおねえさんと一緒に、一年生も森の道を元気に走っていきます。
「わー、楽しそうね」
 ぷーらりさんは、木の枝にぶら下がって見ていました。
 すると、
「ぷーらりさーん、おねがーい」
 また、かやねずみのおかあさんです。
「うちのねずみっこちゃんたち、学校に行きたくないって だだこねてるの。なんとか連れてっていただけないかしら」
 あんなに学校に行くのを楽しみにしていたのに、一体どうしたのでしょう?

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