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1年生の今月の本


ほんとにほんとのくまたろうくん タイトル ほんとにほんとのくまたろうくん
著者 森山 京
出版社 偕成社
 

 ある日曜日、なみちゃんは、おとうさんとおかあさんといっしょに、たかくら山へハイキングにでかけました。山道をてくてくいくと、道ばたの木のえだに、大きな大きなむぎわらぼうしがひっかかっていました。

「こんな大きいの、だれがかぶるんだろう。」
 おとうさんが、ぼうしをひっくりかえしてみると、内側に『たかくらやま くるみざわ くまの くまたろう』と書いてありました。
「なるほど、大きいわけだよ。これは、くまくんのぼうしなんだ。」

 三人は、くるみざわまでぼうしをとどけることにしました。なみちゃんは、スケッチブックを一まいちぎると、赤いクレヨンで『あおの なみ』とかきました。それからおとうさんに、青いクレヨンで住所をかいてもらいました。なみちゃんは、ぼうしといっしょにその紙をおきました。 そして、三人は、もときた道をひきかえしていったのでした。

 その日から五日ほどたって、なみちゃんのところへ、たかくら山のくるみざわから手紙がとどきました。その手紙には、
『ぼくの おぼうし ひろてくれて ありがと あきになたら くるみ もていきます』
と書いてありました。

●秋になると、くまたろうくんは本当になみちゃんの家にやってきました。礼儀正しくて優しいくまのくまたろうくんがとても魅力的なお話です。

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