よくはれたひるさがり。くまちゃんは、たんけんにでかけました。
「あの木のむこうまでいこう。まだいったことのないところ」
　そのとき、うしろのほうで
「ぴぴっ、ぴぴっ」
　くさぶえの音がなりました。みちばたのしげみから、ぶたちゃんがかおを出しました。

「くまちゃん、どこいくの」
「ずーっとむこうまで」
くまちゃんは、とおくをさしていいました。
「ぼくもいっしょにいっていい？」
「むりだよ。とおくまでいくんだから」
　ぶたちゃんは、くまちゃんにいっしょにつれていってくれるようたのみましたが、くまちゃんはうんといいません。ぶたちゃんは、しかたなくあきらめて、くまちゃんを今にもなきだしそうなかおでみおくりました。