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1年生の今月の本


どれみふぁけろけろ タイトル どれみふぁけろけろ
著者 東 君平
出版社 あかね書房
 

「いやだなぁ。」
 がっこうの プールのひ、たっくんは、いつも げんきが ありません。

「かえるは、およげて いいなあ。ぼくも、かえるに なりたいなあ。」
 がっこうの ちかくの いけで、たっくんは つぶやきました。

 すると そのとき、うしろの くさむらで、“からん からん”と、かねのなる おとが きこえました。
「なんだろう。」
 たっくんは、そっと くさむらに はいりました。くらむらには、あおがえるが たくさん いました。

「しゅっせきを とりますぞ。」
 おおきな おなかの せんせいが いいました。たっくんは、おもわず、
「あっ、かえるの がっこうだ。」
と、さけびました。

 せんせいが いいました。
「かえるの がっこうでは、りっぱな かえるに なるための べんきょうを しなくてはなりませんぞ。」
「どんな べんきょうなんだろう。」
 たっくんは、しんぱいに なりました。
「ぼくは ぜんぜん だめだよ。おんがくも およぎも にがてだもの、けろっ。」

 たっくんは、そう いって、なきそうな かおに なりました。

●たっくんは、かえるの先生に歌や泳ぎ方を教わります。いつのまにかかえるの話し方になっているたっくんや、他のかえるたちの様子がとてもかわいいお話です。

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