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1年生の今月の本


ミカのふしぎなながぐつ タイトル ミカのふしぎなながぐつ
著者 宇野 克彦
出版社 文研出版
 

 つめたいあめの日、ミカは、ながぐつをはいてがっこうにいきました。とちゅうで、ながぐつのそこから、みずがしみてきました。あながあいてしまったのです。あしはびしょびしょで、つめたくてたまりません。

  げたばこでながぐつをぬいでいると、おなじクラスのじゅんこちゃんがやってきました。
「ミカちゃんのながぐつ、もうボロになったのね。見て、わたしのながぐつ、すてきでしょ! こねこのマークよ!」

  つぎのひ、ミカは、おかあさんとながぐつをかいにでかけました。
「こねこのマークより、もっといいながぐつちょうだい!」
ミカは、はりきっていいました。
「おはなのマークはどうですか?」
「だめ!」
「かさのマークは?」
「だめっー。」
……。

 なんけんおみせをまわっても、いいながぐつはみつかりません。おかあさんとミカは、ふたりでふくれてあるいていました。

 すると、とおりのはずれにとても小さなくつやさんがありました。そのおみせでは、ひげがサンタクロースみたいにしろいおじいさんが、くつをなおしています。
「こねこのマークより、もっといいながぐつちょうだい!」
「かぜのマークはどうかな?」
「かぜのマーク??」
……。

●かぜのマークのながぐつには、おじいさんが、
「ひゅるる ひゅうるる。やさしい子には かぜよひかれ……」
と、おまじないのおまけをつけてくれました。あいてのきもちを思いやる、やさしい心にふれるお話です。

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