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1年生の今月の本


ふりかけの神さま タイトル ふりかけの神さま
著者 令丈 ヒロ子
出版社 佼成出版社
 

「さら、はやくごはんたべちゃわないと、ちこくするわよ!」

 またママにおこられた。さらは、うん……とうつむいた。目のまえにあるのは、さらのきらいなものばかり。わかめのおみそしる、さかなのきりみをやいたの、たまごやき……。

 なんにもたべられるものがないのだ。でも、おなかはすいている。さらは、こっそり、しょっきだなから、『にこにこ・のりたまご・ふりかけ』をとりだして、ごはんにたっぷりかけた。これさえあればだいじょうぶ。ゆううつな気もちがふきとんで、ごきげんでごはんをたべた。

  だけど、すぐにママに見つかった。
「ふりかけだけだと、えいようがかたよって、体によくないっていってるでしょ?」
としかられて、
「きょうから、ふりかけきんし!」
といわれてしまった……。

  その日の学校のかえりみち、さらは、じんじゃでかみさまにおねがいした。
「どうか、ふりかけばっかりたべて一生くらせますように!」
 すると……。ほこらのとびらが、さあっとひらいて……。きいろくて、まんげつのようにまんまるのかお、くろとちゃいろときいろのマントをつけた、ふりかけのかみさまがあらわれた……。

●「ふりかけは、すきですか? わたしは、大すきです。ふりかけ研究の本を読んだら、ふりかけのご先祖さまって『ごはんに塩ぱらぱら』らしいよ。なるほどなるほど。それもおいしいよね。ごはんもおかずも、なんでもおいしくたべて、毎日元気で、たのしくすごしてね。」という、作者からのメッセージが添えられています。

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