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1年生の今月の本


やさいのおしゃべり タイトル やさいのおしゃべり
著者 泉 なほ
出版社 金の星社
 

 きゅうりがきらいなれいちゃんが、れいぞうこのまえをとおりかかると、なにやらこえがきこえてきました……。

  きょう、れいちゃんちのれいぞうこのやさいしつに、おかあさんがかってきた、きゅうりがほうりこまれました。
「いたい! いたたた……! ぼく、すりむいちゃったよー」
「わたしもここにほうりこまれたとき、かわがやぶれてたいへんだったのよ」
 うしろから、トマトがいいました。まわりのやさいをみると、みんなおれたり、やぶれたりしています。
「ま、トマトちゃんはだいじょうぶさ。ちょっとつぶれても、サラダとかトマトソースとかでつかわれることがおおいから。けど、オレなんて、ここにきてながいし、わすれられてるみたいだよ、まったく。」
 すこしいたんだ、ナスくんがいいました。
「もっときのどくなのは、だいこんさんだよ。ここにきたときは、いろがしろくてピチピチで、ほんとにびじんだった。ところがいまじゃ、しわしわのしみだらけ……。」

  それは、やさいたちの、ひみつのおしゃべりだったのです!

●「きらいなお野菜も、食べてみようかな!」
「今夜は野菜室をのぞいて、こんだてをきめようかな!」……思わず、そうつぶやいてしまいそうです。子どもも大人も、ちょっとドキッとするかもしれません…。

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