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1年生の今月の本


バスとロケット タイトル バスとロケット
著者 魚住 直子
出版社 佼成出版社
 

 こうへいは、このはる、しょうがくせいになりました。
 こうへいは、まいあさ、なみきどおりにいきます。すこしまつと、ついこのあいだまでのっていた、ようちえんのバスがやってきます。バスのドアがあいて、りょうこせんせいがおりてきました。ようちえんのこどもたちがぞろぞろのりこむと、こうへいもいっしょにのりたくなります。ドアをしめるまえに、りょうこせんせいは、こうへいにも、こえをかけてくれます。
「こうへいくん、おはよう!」

 あるあさ、りょうこせんせいがいいました。
「まいあさ、きてくれるのはうれしいけど、しょうがっこうにおくれないでね」
「だいじょうぶだよ」
 バスがいってしまうと、こうへいははしりだしました。りょうこせんせいのいうとおり、バスをまつので、いつもちこくぎりぎりです!

 5がつになったあるあさ、ようちえんのバスが、なかなかきませんでした。こうへいは、うろうろしてまちました。いつものじかんをとっくにすぎたのに、へんです……。

●こうへいは、たのしかったようちえんに、もどりたいとねがっています。小学生になって、3か月。もしかしたら、こうへいと同じ思いをしている子供たちもいるのではないでしょうか。こうへいといっしょに、心の中のもやもやが晴れるといいなと思います。

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