トップページ > 読書案内 >  1年生の今月の本 > 1年生におすすめの本
 > くじらがとんだ日

1年生の今月の本


くじらがとんだ日 タイトル くじらがとんだ日
著者 尾崎 美紀
出版社 ひさかたチャイルド
 

 くじらは、とてもふきげんでした。くじらのいちばんのなかよしで、たったひとりのともだちのかもめは、けさ、くじらにこんなことをいったのでした。

「きみとはなしてるとさ、なんかこう、からだじゅうが、でっかいきぶんになるんだよね。でも、なんかちょっと、ぴったりこないこともあるんだなあ。ひょっとして、きみがそらをとんだりできないからかなあ……。」

  かもめは、あちこちたくさんりょこうしていて、たいへんなものしりです。くじらにとってかもめは、じまんのともだちです。ですから、きょうのかもめのことばは、くじらにはショックでした。

「かもめくんは、ぼくがそらをとべないから、ほんとうのともだちじゃないっておもってるんだ、きっと。」

  くじらは、たったひとりのともだちをうしなうのではないかとおもって、からだじゅうがバラバラになりそうでした……。

●くじらは、かもめという友だちを失うのではないか、と不安になって、あらためて、友だちの大切さを想います。そして、一人で、とぶ練習を始めます。かもめとくじらの友情は、どうなっていくのでしょうか……。

Page Top