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1年生の今月の本


ぶなぶなもりであまやどり タイトル ぶなぶなもりであまやどり
著者 高橋 たまき
出版社 あかね書房
 

 おじいちゃんが、ゆうくんと、いもうとのともちゃんにクレヨンをかってくれました。ふたりに一つきりだけど、ながいはこです。

 クレヨンのふたをそおっとあけると、きれいにならんだ二十四のいろ。十二しょくのクレヨンしかしらなかったふたりは、おおよろこびしました。つぎのひ、ふたりはぶなぶなもりのすこしおくにある、どんぐりのはやしに、えをかきにいきました。

「ここがいい。」
くぬぎのきのしたにすわって、えをかいていると、ザザザザザ……。きゅうにつよいかぜがふいてきました。あたりが、すこしくらくなり、みるみるうちにひろがったはいいろのくもから、あめが一つぶおちてきました。いまにも、ザアッとふりだしそうです。
「にれのきのしたにいこう。」
「うん、あのき、かさににてるもんね。」
 ふたりは、もりのおくへかけました。
「いそげ、いそげ。」

  にれのきのしたにかけこんだふたりは、
「ひゃあ!」
とさけんで、あとずさりしました。おおきなくまが、さきにあまやどりしていたのです。

●おおきなくまに、ふたりはおっかなびっくり。でも、あめがザアッとおとをたててふりだしたので、きのしたから出ることもできません。ふたりと一ぴきのあまやどりは、どうなるのでしょうか。心が優しくなるお話です。

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