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> れいぞうこのなつやすみ
タイトル | れいぞうこのなつやすみ | |
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著者 | 村上 しいこ(作) 長谷川 義史(絵) | |
出版社 | PHP研究所 | |
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「あれっ? ビールひえてないぞ。」 いちばんはじめに、その“いへん”を発見したのはお父ちゃんだった。れいぞうこの中がひえていないのだ。ぼくのアイスもぐにゅんとした、アイスじるにかわっていた。 「どないするねん。おまえがいらんもんいれるから、れいぞうこがおこったんや。」 れいぞうこの中に入れられたストッキングやたからくじをゆびさして、お父ちゃんが言う。すると、 「アホなこというて、もうぼろいんや。かいかえどきや。」 とつぜんのできごとにびっくりして、食べられてしまうのではないかとおびえるぼくらにたいして、れいぞうこは、なんだか、はずかしそうにもじもじしながらきりだした。 「あついなつには、うれしいことがあるでしょ? わたしも、なつやすみをもらって、いっかいプールへ行ってみたいのです。」 と。 ぼくらはみんな、あぜんとした。れいぞうこがプールになんて行けるのだろうか。 ●毎日毎日、暑い中せっせとはたらくれいぞうこ。しかし、そんなことはあまりにも当たり前すぎて、れいぞうこも夏休みがほしいだなんて、わたしたちは考えもしないことでしょう。お話の中で、まるで、子どもにもどったように夏休みを満喫するれいぞうこの無邪気な姿を、楽しんで読んでいただければと思います。 |