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1年生の今月の本


つきのよるのものがたり タイトル つきのよるのものがたり
著者 かさい まり(作) 黒井 健(絵)
出版社 ひさかたチャイルド
 

 いつもよりおつきさまがあおじろいよるのこと。もりのびじゅつかんはだれもいないはずなのに、なにやらぼそぼそはなしごえがきこえます。

「いつもおつきさまばっかりみてるね」
「ぼくたち、おひさまみたことないよ」
「おひさまってどんなかなあ」

 おはなししているのは、びじゅつかんの『つきのよる』という絵の中の3びきのねずみたち。まんまるのほほえむようにやさしいおつきさまと、その白い光にてらされたねずみたちがえがかれています。

「そうだ! きょうはびじゅつかんおやすみ。おひさまみにいこうよ」
「えからとびだすの?」
「だいじょうぶさ、きっとうまくいくよ」

  そういって、ねずみたちはえいっとえのなかからとびだし、おひさまをさがしに行きました。

●おつきさましかみたことのないねずみたちが、えのなかからとびだし、はじめておひさまにであいます。ねずみたちが、おひさまのあたたかさ、つよいひかり、てらされた色のうつくしさを体いっぱいで感じ、かみしめているようすは、私たちをやさしい気持ちにさせてくれます。

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